ホーム > 新着情報:イベント報告 > 2023年08月 > 第2回山形大学異分野交流学会を開催しました(8/29)

第2回山形大学異分野交流学会を開催しました(8/29)

掲載日:2023.08.30

 2023年8月29日、山形大学中央図書館において、第2回山形大学異分野交流学会を開催しました。
 異分野交流学会は、気候変動、食料・エネルギーなどの資源問題をはじめとする地球規模の課題や、少子高齢化、人口の減少や国境を越えた社会経済活動への対応等の国内における課題に対し、学部の垣根を越えて幅広い分野の「総合知」を結集させるため、令和4年度に本学において初めて開催したもので、今回が第2回となります。
 はじめに、本学の先進的研究拠点であるYU-COE(C)の研究発表が行われました。先進レーザープロセッシングやカーボンニュートラルをはじめとして、スマートオーラルヘルスマネージメントや細胞内鉄恒常性とミトコンドリア機能・疾患といった研究拠点の最新の研究成果について発表があり、活発な質疑応答が行われました。
 次いで、ポスターセッションでは、6つの学部から40人の研究者が集結し、非常に幅広い分野にわたる多種多様な研究について、各研究者が内容を1枚のポスターにまとめて発表し、来場者が優れていたと思う発表に投票しました。
 授賞式では、ポスターセッションでの発表から、学長賞、優秀賞、話題賞が選考され、学長から受賞者へ表彰状と賞金が授与されました。学長賞は、学士課程基盤教育院白石 哲也准教授による研究「魚醬の文化史学-東アジア世界における飛島魚醤-」、人文社会科学部松本 剛教授による研究「飛島の「魚醤塩辛」:消えゆく伝統食づくりと漁撈民のレジリエンシー」、及び理学部奥野 貴士教授による研究「飛島魚醤塩辛の”味”と”記憶”をデータで残す意味」の3つの研究により共同受賞。物質文化・人と文化・生化学を3つの柱に飛島魚醤を捉え、保存していく取組みです。松本教授は、「研究成果をしっかりとした形で残していきたい。そして社会に戻していきたい。」と語りました。
 当日は、学内教職員、学生だけでなく、行政機関、企業などから、150名を超える参加があり、参加者同士の積極的な意見交換が行われ、盛会のうちに終了しました。

【受賞者一覧】
学長賞:学術研究院(学士課程基盤教育院担当) 白石 哲也 准教授 
    演題「魚醬の文化史学-東アジア世界における飛島魚醤-」
    
    学術研究院(人文社会科学部担当) 松本 剛 教授 
    演題「飛島の「魚醤塩辛」:消えゆく伝統食づくりと漁撈民のレジリエンシー」
    
    学術研究院(理学部担当) 奥野 貴士 教授 
    演題「飛島魚醤塩辛の”味”と”記憶”をデータで残す意味」

優秀賞:学術研究院(医学部担当) 越智 陽城 准教授 
    演題「多層ゲノム情報解析による腎損傷応答・再生メカニズムの研究」

    学術研究院(有機材料システム研究科担当) 松井 弘之 教授
    演題「実験・計算・データ科学の融合による有機半導体デバイス開発」

    学術研究院(農学部担当) 五領田 小百合 助教
    演題「それ、一緒に解決しませんか?〜行動経済学的手法を活用した効果検証〜」

話題賞:学術研究院(人文社会科学部担当) 中澤 信幸 教授
    学術研究院(学士課程基盤教育院担当) 内海 由美子 教授
    学術研究院(学士課程基盤教育院担当) 今泉 智子 准教授
    学術研究院(理工学研究科担当) 仁科 浩美 准教授
    エクステンションサービス推進本部 松田 陽 産官学連携研究員
    演題「山形県における日本語教育の課題と取り組み」

    学術研究院(農学部担当) 佐藤 智 准教授 
    演題「生ゴミ→資源化、ヤマダイミズアブ!(2023)」

YU-COE(C)研究発表の様子の画像
YU-COE(C)研究発表の様子

ポスターセッションの様子の画像
ポスターセッションの様子

飛島魚醤に関する研究で学長賞を受賞(左から奥野教授、松本教授)の画像
飛島魚醤に関する研究で学長賞を受賞(左から奥野教授、松本教授)

飛島魚醤に関する研究発表の様子(共同受賞者の白石准教授は写真中央)の画像
飛島魚醤に関する研究発表の様子(共同受賞者の白石准教授は写真中央)

学会参加者一同の画像
学会参加者一同

  • シェア
  • 送る

イベント一覧へ