ホーム > 新着情報:イベント報告 > 2024年12月 > 【イベント報告】地域防災力向上セミナーVol.2 炊き出し体験ワークショップを開催しました(11/30)

【イベント報告】地域防災力向上セミナーVol.2 炊き出し体験ワークショップを開催しました(11/30)

掲載日:2024.12.06

 2024年11月30日(土)、小雨が降る中、地域住民のみなさん11名とともに「地域防災力向上セミナーVol.2 炊き出し体験ワークショップ」(主催:山形大学エクステンションサービス推進本部、山形大学災害環境科学研究ユニット)を山形県、山形市の後援を得て開催しました。
 近年、災害が激甚化し、その頻度も高まりつつあります。山形大学小白川キャンパスは、山形市指定避難所に指定されており、地域住民のみなさんと実践的なワークショップを開催することで、自助・共助の防災活動を考える機会になればと思い、企画しました。当日は、石垣和恵教授(地域教育文化学部)、熊谷誠講師(同学部)の講座やレクチャーの後、第一体育館前で炊き出し体験を行いました。炊き出しでは大学所有の大鍋を使って村山風芋煮を作り、さらにカセットコンロを使用し、材料を切らずに済むパック調理でカレーとごはんを作りました。また、マンホールトイレの設置やテント、机、椅子などの運搬も含めて、実際に避難所を開設する想定での訓練も行いました。
 このワークショップには、日本即席食品工業協会からは保存食2種、山形市からはアルファ化米を提供いただきました。改めて御礼申し上げます。
 ワークショップ後の振り返りでは、受講者から実際の避難所に食料を持参していない方がいる中で持参した人が自分や家族だけで食べることはできるだろうかと疑問が出されました。みんなが持参するように意識を変えるためには、指定避難所には避難者全員分の食料が備蓄されていないことを理解していただく必要があることを確認することができました。ある受講者の地域では、避難訓練時に備蓄食料などを配布して、各家庭の非常持ち出し袋に加えていただくようにしている事例をご報告いただきました。本セミナー受講のみなさんが、各地域で地域防災の担い手となってくださることを期待しています。
 またワークショップのほかに、山形県における災害の状況や、地震のメカニズム、被災時の食生活の現状についてなどのオンライン講座(全5回)もあわせて開催しました。
 あっては欲しくない災害ですが、もしもに備えての実践的な防災訓練を、今後も地域のみなさんと考えていきたいと思います。

〈オンライン講座(2024年11月配信)〉
第1回 地震と震災〜現象としての地震・災害としての地震〜(理学部:石瀬素子講師)
第2回 山形県の活断層と地震活動理学部(理学部:本山功教授,災害環境科学研究ユニット長)
第3回 山形県の水害・土砂災害~令和4年の豪雨災害を例に(同上)
第4回 歴史から学ぶ山形の災害における「食」(人文社会科学部:石黒志保講師)
第5回 被災時の食生活の現状と課題(地域教育文化学部:石垣和恵教授)

  • シェア
  • 送る

イベント一覧へ