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2025年度山形大学学長特別講演会を開催しました(05/23)

掲載日:2025.05.27

 5月23日、H2L株式会社代表取締役/琉球大学工学部教授/ 東京大学大学院工学系研究科教授の玉城絵美氏を講師に迎え、伝国の杜置賜文化ホールで2025年度山形大学学長特別講演会を開催しました。
 この講演会は、本学の3つの使命「地域創生」「次世代形成」「多文化共生」を国内外に発信することを目的に、多方面で活躍する方を講師に招き、学長主催の講演会として2015年度より開講しているものです。
 今回は、対面及びオンラインにより開催し、本学の学生や教職員、一般の方々など、約200名が参加しました。
 玉城氏は、琉球大学工学部情報工学科をご卒業、東京大学学際情報学府博士後期課程を修了し、博士号(学際情報学)を取得されています。2011 年にコンピュータから人の手に動作を伝達する装置「PossessedHand(ポゼストハンド)」を発表し、米『TIME』誌の「The 50 Best Inventions」に選出され、東京大学総長賞を受賞されました。 その後、2012年にH2L株式会社を創業し、これまで、内閣府や経済産業省のイノベーション関連会議委員なども務められ、早稲田大学准教授を経て 2021年4月より琉球大学工学部教授に同学部初の女性教授として就任されました。
 「BodySharing, 体験共有の未来」と題したご講演では、玉城氏が発明し、世界中から注目を集めている、重さや抵抗感といった固有感覚を他者やロボットと共有する技術「BodySharing」の事例をご紹介いただきました。また、研究成果をビジネスに導入する際に直面する課題や、それを解決するための突破口についてもお話しいただきました。ご自身の欲求を起点に研究を進め、それをビジネスとして実現させた玉城氏は、「未来を予測する最良の方法は、自らの欲求を他者と共有し、その共感を通じて未来を発明していくことが大切である」と語りました。 
 講演会後には、学生からの質問にも丁寧にご回答いただきました。参加者からは、「人間同士や人間とロボットが体験を共有できることに非常に興味を持った」「未来の可能性を感じた」といった声が寄せられました。

ご講演される玉城絵美氏の画像
ご講演される玉城絵美氏

挨拶をする玉手英利学長の画像
挨拶をする玉手英利学長

会場の様子①の画像
会場の様子①

会場の様子②の画像
会場の様子②

質問をする学生の様子の画像
質問をする学生の様子

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