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歌人 小島ゆかりさん公開授業・講演会を開催しました(6/21)

掲載日:2025.06.23

歌人 小島ゆかりさんの画像
歌人 小島ゆかりさん

 6月21日、小白川キャンパスにおいて、歌人の小島ゆかりさんによる公開授業・講演会が行われました。公開授業・講演会は山形新聞社と山形大学が主催。今年度は対面での開催で、ライブ配信も行われました。会場となった教室には、学生や県内外の方々を含む約50名が受講しました。

 「短歌を作る楽しみ、読む楽しみ」をテーマに、「屋上」の題と自由題で学生達が事前に提出した26首の作品を小島さんが添削、解説する形で進められました。小島さんは、余情を生み出す言葉や助詞の効果的な使い方、リズムよく詠むポイントなどを紹介しました。「学生の皆さんの作品を添削する形で進めるが、作品はそれぞれのもの。それぞれの感性があってよい。」と語りました。

 本公開授業・講演会は、多くの若者に短歌に触れ、その魅力を知ってもらおうと、山形大学と山形新聞社との連携協定に基づき「U-39やましん紙上歌会 公開授業・講演会」として実施したものです。講演に先立ち、山形新聞社の田中大編集局報道部長が「言葉というのは、私たちがコミュニケーション、意思疎通、相互理解を図るために使用する大切なもの。その言葉を使って、1000年以上私たち日本人の生活の中に溶け込んできた和歌、短歌というものは可能性、素晴らしい力を秘めいている。本日は、歌の持っている素晴らしさ、奥深さ、読んだ人の心の世界を楽しんでほしい。」、菊田尚人講師(地域教育文化学部担当)が、「韻文は多くの空白がある。空白を埋める作業は読者に委ねられている。空白を埋める作業を通して、自分自身と向き合うことになる。小島先生が当てはめたピースと自分が当てはめたピースを比べてみてほしい。」とそれぞれあいさつしました。

歌人 小島ゆかりさん プロフィール

1956年愛知県生まれ。早稲田大学在学中に短歌に出会い、コスモス短歌会に入会、宮柊二に師事した。現在、歌誌「コスモス」の選者・編集委員、全国高校生短歌大会(短歌甲子園)特別審査員。元NHK短歌選者。主な歌集は「馬上」「泥と青葉」「純白光 短歌日記2012」「憂春」など。若山牧水賞、日本一行詩大賞、斎藤茂吉短歌文学賞、2016年度芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。2017年秋の褒章で紫綬褒章を受章した。

U-39 やましん紙上歌会では短歌を募集しています。

39歳以下の方を対象に短歌を募集しています。
詳しくは、山形新聞社のホームページをご覧ください。

山形新聞社 田中 大 編集局報道部長の画像
山形新聞社 田中 大 編集局報道部長

菊田尚人講師(地域教育文化学部担当)の画像
菊田尚人講師(地域教育文化学部担当)

会場の様子の画像
会場の様子

質疑応答の様子の画像
質疑応答の様子

質疑応答の様子の画像
質疑応答の様子

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