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学生及び教職員の皆さんへ:BCPレベルの変更について

掲載日:2021.06.22

 山形大学の学生・教職員、そして山形大学のキャンパスで働くすべての皆さん、既にウェブサイトでご覧になったと思いますが、本学は6月23日(水)に、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19:以下、単に‘コロナ’と表現することにします)」に対する‘基本的な活動方針’を‘レベル1.5’と設定しました。今回は、このように設定した背景について説明し、皆さんのご理解を得ることを目的としています。

 通常とは異なる状況の下で、具体的な活動をどうするのかをまとめたものを「Business Continuity Plan(略してBCP)」と呼びます。日本語では「事業継続計画」と表現されます。その意味するところは、「何らかの危機的状況に置かれた場合でも、業務を継続することができるよう、予め定めておいた計画」というものです。一般に‘危機的状況’の程度により、いくつかの段階(レベル)に分けて対応策を考えておくのが普通です。

 「何らかの危機的状況」と書きましたが、もちろん今回は、コロナの蔓延がこれに当たります。本学はコロナに対して昨年(2020年)3月にBCPを定めました。その後、実情に合わせて内容を少しずつ改定しながら来ていますが、今回BCPに新たに‘基本的な活動レベル‘1.5を設けました。

 レベル1.5ですので、単純にレベル2からすべての活動は緩和されると解釈されるかもしれませんが、事情は少し異なります。以下、このように改定した理由を説明します。

 レベルの設定は、当然のことながら無限にできませんので、BCPでは3から6程度の区分に分けるのが普通です。本学のBCPは、教育活動、研究活動などそれぞれにレベルが設定され、基本的な活動レベルとは異なるレベルが定められることもありうる、と想定されて作られました。皆さんは気にされていたかはわかりませんが、この間続いてきた‘基本的な活動レベル’2の中でも、研究活動の項目だけはレベル1を適用していたのです。このような項目ごとにレベルが異なることを解消することも改定理由の一つです。

 さて、設定されたレベルで、キャンパス長の裁量である程度柔軟な対応は可能でした。昨年度の運営を振り返り対応を検討する中から、感染防止を徹底したうえで特に初年次の授業はできるだけ対面で行う、という方針にしたこともその一つです。また、コロナ禍も1年以上経ちますが、その間の経験から学んだこともあります。そのような観点でBCPを見直し、これまで行ってきた取り扱いを反映した新たなレベルとして1.5を設けるとこととしたのです。

 新たに設定した‘基本的な活動レベル’1.5は、項目ごとにレベル1、あるいはレベル2の内容できています。例えば、研究活動や教職員の出勤形態はレベル1を、会議や出張・移動(国内)はレベル2を選んでます。いずれもこれまでと同様の対応ということになります。

 例外の項目が二つあり、これはレベル1と2の間のような取り扱いとします。一つは教育活動、もう一つは課外活動です。教育活動は、多くの授業で対面が望ましい形態であることと、全国的に見ても授業で感染が広がった事例が極めて少数(明確に授業が原因で感染した例は10数例という統計もあるようです)であることの理由によるものです。

 課外活動ではこれまで屋内の活動を一律禁止していましたが、3密にならないことなどに十分注意を払えば活動できるとしたことです。課外活動に関する手続きや諸注意について別途アナウンスがなされますので、学生の皆さんや顧問の先生方はルールや諸注意を厳守して活動してください。

 繰り返しになりますが、これまで‘基本的な活動レベル’2で対応し、6月23日(水)からはレベル1.5の下で例外の項目はありますが、原則これまでと同じような対応を、学生・教職員、山形大学のキャンパスで働く皆さんへ、引き続きお願いいたします。

 2021年6月22日 新型コロナウイルス感染症対策本部副本部長
理事・副学長 花輪公雄

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