ホーム > 新着情報:お知らせ > 2016年03月 > 山形大学を去るにあたって 2015年 > 山形大学を去るにあたって 國方 敬司
掲載日:2016.03.07
▲2016年1月のOB会
大学を去るにあたって思うことは、よい学生に恵まれたことです。山形に来ていきなりゼミ生3人(全員女性)と勉強することになったのですが、わたくしも新米、Life, Marriage and Death in a Medieval Parishといったきわめて専門的な本を選んで読ませたけれども、3人とも文句も言わずよく頑張ってくれたものだと、今になって感謝しています。
もっとも、先日そのうちの一人と話していて、彼女たちなりの作戦があったことを明かしてくれました。ゼミが始まる頃になると先輩教員Kさんがわたくしの研究室に来てゼミ生を交えて雑談をしていくというのが恒例となっていたのですが、彼女たちにとってはその雑談の時間をいかに引き延ばすかというのが重要なポイントだった、と。
ここ数年は、ゼミのOB会も開催されるようになり、過ぎ去った時間を共有する者同士が楽しい時間を共にすることで、さらに思い出を積み重ねています。ゼミ生や先生方との雑談を含めて充実した教員生活を送ることができました。イギリス留学の際に、単なる外書講読の授業なのに歓送会を開いてくれて、名刺入れ(まだ使用中)と札入れとを餞別に贈られたことも予想外の出来事として急に思い出されました。