掲載日：2016.11.04

　基盤教育の授業科目「社会理解(キャリアデザイン)」で行われた2日の授業で、特別講師としてフジテレビアナウンサーの須田哲夫氏が講演を行いました。

　「テレビの今と今後(テレビの特性と報道番組の在り方)～日本ではなぜ新聞、テレビが信用されているのか～」のテーマで講演を行った須田氏。報道の現場で培った経験から、メディアの特性や現状に触れました。新聞から得られる情報のとらえ方について、多くの日本人が信用する傾向にあるという調査結果のなか、アメリカでは情報を鵜呑みにしない文化が特に広がっていることを紹介。「人が発信する情報には少なからず意図や背景、思惑が含まれているもの。自分なりに噛み砕き、客観的な視点を持つことが本当の民主主義の発展につながるのでは」と学生へメッセージを送りました。また、テレビ番組を録画で視聴する「タイムシフト」が増えている現代の特性を例に挙げ、「テレビで大事にしているのは同時性。ライブの情報だからわくわく感や臨場感が伝わる。いつの時代も今を伝えるのがテレビの本質」と語りました。

　授業後半では、学生がグループで講演の感想を共有、その後須田氏への質疑応答の時間が設けられました。「公平公正」を前提とする情報発信者の心構えや視聴率の影響など、幅広い質問が寄せられるなか、人を惹きつける話し方のポイントなど、アナウンサーとして活躍する須田氏から、学生たちは多くのことを吸収していました。

　「社会理解(キャリアデザイン)」は、人生を強く豊かに生きていくための「人間力」の向上をテーマに開講。コミュニケーションスキル等の向上・習得を目標に掲げ、全学年の学生を対象に展開されています。

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