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次世代型重粒子線がん治療装置が完成 ~回転ガントリー照射装置の準備状況を公開しました~

掲載日:2022.01.20

 山形大学医学部東日本重粒子センターは2022年1月17日、がん治療装置「回転ガントリー照射装置」の準備状況を公開しました。
 施設公開に先立ち、上野義之医学部長、佐藤慎哉附属病院長、根本建二センター長(理事・副学長)、岩井岳夫副センター長、佐藤啓放射線治療科長が記者会見に臨み、東日本重粒子センターの特長の一つである「回転ガントリー照射装置」が昨年12月末に納入され、現在調整を実施していることを報告しました。
 回転ガントリー装置の納入により、予定していたすべての装置が揃いましたので、多くのがん治療へ対応可能となりました。

 上野医学部長は、「回転ガントリーの運用により、多くのがん患者が利用できるようになる。ようやく新しい治療技術を届けられる」と期待を述べました。根本センター長は、膵臓等の難治がんの克服が重粒子線治療の大きな役割である。治療できる臓器については、治療の安全性が担保され、治療できる状況になれば、順次公表していく」と述べました。
 会見後、人体模型を使った模擬照射を行い、重粒子線を照射すると色が変わる特殊なフィルムを用いて、照射領域を示しました。

人体模型を使用した模擬照射後の特殊なフィルムの説明の画像
人体模型を使用した模擬照射後の特殊なフィルムの説明

ビームを照射し、山形大学のロゴマークを描画しましたの画像
ビームを照射し、山形大学のロゴマークを描画しました

 回転ガントリーでの治療開始時期については、現在治療開始に向けた準備作業を実施中であり、治療開始の目途が立った段階で随時公表してまいります。
 なお、先行しておりました「固定照射室」での前立腺がん治療は、継続して実施しております。2022年1月14日時点で予約件数は508名となっております。

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