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千葉貴之准教授の文部科学大臣表彰 若手科学者賞受賞が決定しました(4/10)

掲載日:2023.04.10

 令和5年4月7日(金)、本学の千葉貴之准教授(有機材料システム研究科)の文部科学大臣表彰若手科学者賞受賞が決定しました。
 この表彰は、「科学技術に関する研究開発、技術振興、理解増進等において顕著な成果を収めた者について、その功績を讃えることにより、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、我が国の科学技術水準の向上に寄与すること」を目的として文部科学省が定めているもので、千葉准教授は萌芽的、独創的かつ高度な研究開発能力を有する若手研究者を対象とする「若手科学者賞」受賞者として選ばれました。
 対象となった業績は「塗布プロセスを基軸とした有機無機発光デバイスに関する研究」。
 この研究により、塗布プロセスでは困難とされていた有機EL デバイスにおける多積層構造の形成手法を確立し、電極以外の9層全てを塗布成膜したタンデム有機EL デバイスを開発するとともにペロブスカイトナノ結晶(CsPbX3,X = Cl, Br, I)の表面配位子やハロゲン置換技術により発光波長を精密に制御することで、青・緑・赤色ペロブスカイトナノ結晶LEDの高性能化を実現しました。
 これまで培ってきた塗布プロセスによる多積層化技術やナノ結晶の表面制御技術は、発光デバイスの開発にとどまらず、太陽電池、レーザー、X線検出器、近赤外センサーなどへの応用展開が期待されています。

【千葉准教授のコメント】
 日々研究を進めてくれる研究室の学生やこれまでの卒業生のおかげで受賞することが出来ました。研究に集中できる環境、そして共同研究している先生方や支えてくれた家族に感謝しています。さらなる発展を目指し、これからも研究に取り組んでいきます。

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