ホーム > 新着情報:お知らせ > 2023年12月 > 令和5年度山形大学学長表彰表彰式を執り行いました
掲載日:2023.12.18
12月13日(水)、令和5年度学長表彰に係る表彰式を執り行いました。
山形大学学長表彰は、本学の発展に貢献した役員、教職員及びこれらの者を構成とする団体を積極的に表彰し、構成員の教育研究等業務への意欲向上を図るために、今年度より開始したものです。
令和5年度は、顕著な功績があったと認められた5名の教員及び1団体が表彰されることになり、表彰式では表彰状授与の後、受賞者一人ひとりからお言葉をいただき、最後に玉手学長からのお祝いの言葉で締めくくられました。
令和5年度学長表彰受賞者は、次のとおりです。
【受賞者】大学院有機材料システム研究科 城戸 淳二 教授
【受賞理由】有機 EL 素子の分野において、新規材料や素子構成の提案、製造プロセスの考案など独創的かつ先導的な研究を展開し、日本では唯一、平成 26 年より 5 年連続で「Web of Science Group」により「Highly Cited Researcher」に選出されるなど、世界のトップランナーとして有機材料分野を牽引してきた。また、本学の卓越教授として学部生、大学院生及び留学生等への研究指導を通じて世界で活躍する若手研究者の育成に貢献するとともに、科学の理解増進に資する小中高校生を含む多くの若者へのアウトリーチ活動を継続的に実施してきた。さらに、これらの活動に対して、日本学術振興会や日本化学会等から各種の表彰を受けるとともに、平成 25 年には紫綬褒章を授与されている。
【受賞者】教育推進機構 浅野 茂 教授
【受賞理由】本学の「学生が自分の成長を実感できる学びを提供する」教育を実施するために必要な教学マネジメントの企画・実施・評価・改善に関する取組を常に主導し、①アセスメント(基盤力テスト)の開発支援、②教育プログラム・レビューの実施・活用支援、③FD・SD の実施支援、④「ディプロマ・サプリメント」スキームの開発などを行ってきた。その結果、国立大学法人運営費交付金「成果を中心とする実績状況に基づく配分」において、大きな改善を図ることができた。また、令和2年1 月に文部科学省中央教育審議会大学分科会が作成した「教学マネジメント指針」について、大学分科会教学マネジメント特別委員会委員として参画し、その取りまとめに尽力した。
【受賞者】理学部 栗山 恭直 教授
【受賞理由】これまで理科教育の推進、広範な SDGs 及び社会共創活動に積極的に取り組んできた。特に、山形大学 SCITA センターでの理科活動の普及促進、「大学コンソーシアムやまがた」における地域創生活動及び FM 山形での山形県内中学校訪問において多くの活動実績がある。また、山形県の探究型学習課題研究発表会審査委員長ややまがた科学・産業体験実行委員会委員長を務めるなど、地域貢献にも力を注いでいる。さらに、これらの業績が認められ、平成 29 年には文部科学大臣表彰科学技術賞・科学技術理解増進部門(業績名:地域と連携した子供から大人までの理科の普及啓発)を受賞している。
【受賞者】学士課程基盤教育院 内海 由美子 教授
【受賞理由】地域に在住する外国人の日本語学習について研究しており、本県を含むなか東北(秋田県、岩手県及び山形県)において、地域に暮らす外国人に日本語を教える人材が極めて不足している現状を打破すべく、国際教養大学(秋田県)と岩手大学(岩手県)の日本語教員、地域国際化協会、NPO 等と連携し、「なか東北連携地域日本語教育専門人材育成事業」を立ち上げた。本事業は、同氏の現状分析に立った類まれな発想とその行動力により実現したものであり、多くのメディアによって大学の時宜を得た社会貢献事業であると取り上げられている。また、文部科学省「外国人児童生徒等教育アドバイザー」、文化庁「地域日本語教育アドバイザー」として、教育委員会・団体への各種指導・助言も行っている。
【受賞者】医学部附属病院感染制御部 森兼 啓太 部長
【受賞理由】令和 2 年以降、飯田キャンパスにおける新型コロナウイルス対策本部委員会の副委員長として感染対策の提案と実践に取り組むとともに、全学の新型コロナウイルスに係る総合対策本部会議では、専門的立場から大学の方針や各キャンパスの個別感染対策に対して助言を行ってきた。また、1,000 人を超える感染者及び濃厚接触者への直接指示に加え、約3年間、教職員からの電話による問合せに 24 時間 365 日対応するなど、通常業務の範囲を大きく超えて本学のリスクマネジメント・危機管理に貢献した。
【受賞者】新型コロナワクチン接種チーム
【受賞理由】新型コロナワクチン接種チームによるワクチン接種は、本学学生及び教職員のみならず、山形市などとも共働して、大規模ワクチン接種センターでのワクチン接種を計画し、人口の 15%以上にあたる 4 万人近くに対して接種を行った。その結果、山形市は、対象者のワクチン接種率が全国の県庁所在地で最も高くなる成果を残すことができた。また、その感謝の証として、山形市から、新型コロナワクチン接種への協力に対し感謝状が贈呈された。