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「令和5年度優秀教育者賞表彰式」を開催しました。

掲載日:2023.12.27

 令和5年度の山形大学優秀教育者賞受賞者10名を決定し、12月21日に小白川キャンパス(山形市)及びオンラインにおいて表彰式を行いました。

 表彰状と副賞を手渡した玉手学長は、「一人ひとりの学生にとって最善の教育が提供できるよう、教育活動の更なる充実に向けて、新しい試みに挑戦してほしい」と受賞者に対して激励の言葉を述べました。受賞者を代表して、本山功教授が受賞の喜びと謝辞を述べ、「この受賞はこれからの取り組みにも期待されているということであり、精進していきたい」と語りました。

 山形大学優秀教育者賞は、本学で教育や学生支援に貢献した教員を表彰し、教育活動の活性化と教員の意欲向上を図ることを目的として、平成24年度にスタートした制度で、授業評価、方法改善、企画活動、社会・国際連携、普及・広報活動、学生支援といった多面的な指標を基準に表彰します。

受賞者を代表して学長より表彰状と副賞を授与される本山功教授(左)の画像
受賞者を代表して学長より表彰状と副賞を授与される本山功教授(左)

表彰式に参加した受賞者のみなさま(2名欠席)の画像
表彰式に参加した受賞者のみなさま(2名欠席)

受賞者氏名

受賞理由

許 時嘉

准教授

担当する中国語会話、中国語作文、近現代中国文化概論、グローバル・プロブレマティーク基礎演習など授業の種類に関わらず、工夫した授業内容で熱心に教育に取り組み、過去3年間の授業評価では常に高評価を得ています。

また、台湾師範大学との国際交流において、学生の受け入れ事業(2018年、2020年、2023年)及び学生の派遣事業(異文化間コミュニケーション:2018年, 2023年)の企画・運営を中心的に担ってきました。また、コロナ禍にあって、オンラインで台湾大学日本語学科の学生と本学学生の交流会(2021年、2023年)を企画・実施しており、本学における学生の国際交流に多大に貢献しています。

鈴木 宏昭

准教授

2014年に着任以来、「教育学(理科教育)」をテーマに教育・研究に尽力してきました。中でも、地域教育文化学部の基礎科目「初等教科教育法Ⅰ(理科)」では初等教育における理科の意義や基本的な考え方について指導し、本授業に関連して、山形大学出版会から「初等理科教育ハンドブック-山形版学習指導のデザイン-」を出版しています。また、専門科目「初等理科実験」においては、学校現場の問題や課題の解決のための学生主体の教育実践を通して、他の地域教育文化学部の教員と共に、初等教育段階における理科教育の重要性の理解促進や理科の観察・実験の得意な小学校教員の人材育成に大きく貢献しています。

 また、山形大学社会共創事業の一つとなっている「理科マイスター」事業(2018年度開始)において、理科授業研究に関する教育プログラムを担当し、地域との連携教育活動として、小・中学校理科担当教員の学び直しであるリスキリングの機会を提供しています。

本山 功

教授

着任以来、地球科学に関する教育・研究に尽力されている。近年は、北海道胆振東部地震被害調査(2018年9月)・山形県沖地震被害調査(2019年6月)へのUAV(いわゆるドローン)導入等、UAVを活用した研究・教育を展開されています。理学部主催イベント「ドローンパイロットチャレンジ教室」(2018年)や教員免許状更新講習「UAVを用いた地学教育」(2021年)等にもUAVを活用してきた。2022年度から本格的に活動が始まったYEX・YUSTEAMでは、研究・教育・アウトリーチでの経験をおおいに生かし、小中学生を対象としたイベント「ドローン謎解きレースで3次元の視点を養おう!」等の実施へとつながり、主要な柱の一つとなっています。また、2022年度には小学校~高等学校を広く対象とした出張講義・模擬講義(5回)を担当される等、理学部への貢献も非常に大きいものです。

高橋 辰徳

助教

医学科専門科目「全身疾患学(成長・発達・遺伝・発生)」及び「全身疾患学(小児科)」の講義を担当しており、「授業のわかりやすさ」「学習効果の向上」「教員の熱意や態度」等、教育及び教育⽅法の改善等に関し、医学科5年生117名に対して行った学⽣投票において⾼い評価を得ました。また、臨床実習(ベッドサイドラーニング・クリニカルクラークシップ)においても学生の指導に尽力しており、他の教員の模範となると評価されました。

赤間 由美

准教授

看護学科専門科目「公衆衛生看護学概論」など、主に公衆衛生看護学に関する講義を担当しており、「授業のわかりやすさ」「学習効果の向上」「教員の熱意や態度」等、教育及び教育⽅法の改善等に関し、看護学科4年生60名に対して行った学⽣投票において⾼い評価を得ました。また、臨地実習においても学生の指導に尽力しており、他の教員の模範となると評価されました。

田中 敦

准教授

意欲ある学生に基礎研究に触れる機会を提供し、自主的な研究活動の支援を通じてその能力の涵養に努めました。この取組はカリキュラムだけでは習得できない、自ら考え問題を解決する能力を伸ばすための献身的な取組であり、医学研究を志す人材育成に尽力しました。

成田 克

准教授

主に1,2年生の必修科目を中心に講義をご担当されており、過去3年間の授業改善アンケートの5段階評価では、すべて4以上の高い評価を得ております。学科においては、同一科目名でありながらコース別の開講となっていた科目の統合を推進され、コース間の垣根を超えた教育に取り組まれています。また、改組により新規に開講された実験では、実施内容の検討、テキスト作成に従事され、特にコロナ禍においては、感染対策として一組の機器を一人の学生が使用できるようスケジュール調整を行い、対面で安心して実験できる環境を整えるなど、常に学生の視点に立った取り組みをされています。その他、問題を抱える学生に対して、保護者や学内の関係部署と連携することで、学生が安心して学べる環境を提供し、進級や卒業に向けた親身な指導、支援をされております。

宮田 剣

准教授

工学部システム創成工学科1年生必修「システム創成入門」にて知財教育に取り組みました。コンテスト応募に向けて、学外講師及び学科内教職員と連携して指導を行い、「令和4年度パテントコンテスト」(主催:文部科学省、特許庁他)にて、受講学生3名が優秀賞を受賞しました。(当該学科での受賞は直近3年間で計8名)

また、令和5年10月よりタイからの留学生を受け入れるなど社会・国際連携にも貢献しております。日本包装学会年次大会において、指導する博士前期課程の院生が学生ポスター賞を受賞しました。

吉田 一也

助教

2019年4月に着任以来、機能性ゲルの開発や人工細胞膜の物性解明をテーマとして教育・研究に邁進してきました。工学部における「卒業研究」や大学院理工学研究科の「化学・バイオ工学特別実験A」などを通して研究指導を行い、指導学生が筆頭著者の査読付き論文1報を国際誌へ掲載させました(その他共著論文は3報出版)。さらには、2020年度から2022年度までに工学部化学・バイオ工学科化学工学分野の卒業研究発表会において、指導学生が最優秀賞を1件、優秀賞を2件受賞しており、大学院理工学研究科化学・バイオ工学専攻化学工学分野の修士論文公聴会において、優秀賞を1件受賞しています。学外においても、2023年8月に行われた化学工学会山形大会2023において、指導学生が学生奨励賞を受賞しています。

片平 光彦

教授

農学部で2008年度から実施している独立行政法人国際協力機構(JICA)課題別研修「アフリカ地域稲作収穫後処理」を担当し、2019年からは、実施責任者として、企画や運営に尽力しています。2021年度からはコロナ禍の中でオンライン教育を導入し、研修を途切れることなく続けています。

本研修は、アフリカ各国の農業研究者や省庁関係者等が、講義や実習を通して稲作に関する知識や技術を約1か月半にわたって学ぶもので、今年で19回目を迎えます。これまで約270名の研修生を受入れており、アフリカの稲作において、栽培技術と並んで重要となる収穫後処理(ポストハーベスト)技術の改善に、多大な貢献を果たしています。

※職位は受賞時のものです。

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