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学生・教職員の皆さまへ:クラスター発生の抑止を!

掲載日:2022.07.01

 2月上旬から中旬にかけてピークを迎えた第6波も、その後徐々に新規感染者が減少し、山形県ではピーク時の1日200~300人から現在では100人を超えない程度になっています。本学の感染者の発生状況も、5月下旬から感染者の出ない日も多く、6月は26日まで総計17名、1日当たり1名に達しない水準です。とは言いましても、第5波までの感染者数に比べるとはるかに多い状況ではあります。

 さて、このような中、本学では6月27日に5日ぶりに感染者2名、翌28日に4名、29日に5名の感染者を出しました。この11名は、一つのサークルに所属する学生とその濃厚接触者からの感染者です。この感染事例に、山形市保健所は29日に感染者集団(クラスター)の発生を認定しました。本学にとってはおおよそ50日ぶりのクラスター発生になります。

 感染者からの聞き取り調査で分かった部活動と、関連する行動は次のようなものです。このサークルは25日(土)に約60名が参加する交流会を開催しました。その後夕方からは、一部の人たち10数名による飲食会が場所を変えて行われました。この後、さらにその一部の人たちが別のグループと合流し、深夜から朝方にかけてカラオケに行ったとのことです。

 この一連の経緯を見ますと、既に注意喚起を行ってきていたところですが、やはり、再度次のような注意喚起を皆さんに行わざるを得ません。

〇発熱やノドの痛み、咳など、体調に不良や異変を感じたら、活動・行動を差し控えること
 毎日体温の計測を行い、自身の健康状態をチェックしてください。少しでも体調に異変を感じるときには感染を疑い、他人を巻き込んでの行動は厳に慎んでください。体調に異変を感じて不安なときは、医療機関を受診するか、本学の保健管理センターに相談されることを推奨します。

〇多人数で長時間の飲食会は感染リスクを高めるので細心の注意を払うこと
 飲食会の会場は、十分な換気が行われていますか? 食べたり飲んだりしながら話していませんか? 長時間になっていませんか?

○カラオケでの会食は、避けること
 「新型コロナウイルス蔓延を防ぐための対応について」にも明記してある通りです。大きな声を出してしまいがちになるカラオケは、マスクを外した会話・会食の中でも特に感染拡大リスクが高い行為です。家族など、普段一緒に居る人との場合を除き、厳に慎んで下さい。

 飲食会の開催に先立ち、主催者やリーダー・幹事の人は、参加者に体調の良し悪しを聞くことも一つの手かもしれませんね。あるいは、不安を感じる人は予め抗原検査キットで調べる、などの手もあるかもしれません。多人数での飲食などの活動は、油断するとクラスターの発生につながりますので、十分な注意を払って行って下さい。

 最後に一つ付け加えておきます。私たちは、感染が判明した人には感染に至った経緯を詳しく聞くことにしています。これは、大学側が感染の全体像をいち早く把握し、感染防止のために次に何をなすべきかを判断する目的で行っているものです。そのためには、出来る限り詳しい状況をお聞きする必要があります。この聞き取り調査に皆さんは率先してご協力ください。

2022年7月1日

新型コロナウイルス感染症対策本部副本部長 理事・副学長 花輪公雄
医学部附属病院 検査部長・感染制御部長         森兼啓太

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