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瀬尾和哉教授がISEA(国際スポーツ工学会)Fellowを受賞しました

掲載日:2016.08.03

瀬尾和哉教授(熱流体力学)は、スポーツ工学への学術的貢献が認められ、ISEA(国際スポーツ工学会)Fellowを受賞し、8月2日の学長定例記者会見で発表しました。
資料はこちらをご覧ください。

ISEA Fellowは、スポーツ工学分野で世界最高の賞です。同教授は、世界で4人目のISEA Fellow受賞者です(日本人では2人目)。ISEAは、International Sports Engineering Associationの略で、同分野世界唯一・最大の国際学会です。

◆研究の概要
  スポーツの研究は、従来、体育分野を中心に熱心な取り組みが行われてきました。研究対象は、主に人間でした。一方、エンジニアは、人間に加えて、用具も研究対象にしている点に特徴があります。人間に関する部分は、例えば,身体運動を高速度カメラにより撮影し、運動のコツを知る、或いは、筋骨格モデルを解くことにより,人間の内側の神秘に迫ろうとする研究です。用具に関する部分は、例えば、怪我をしにくいランニングシューズの開発等があります。とはいえ、人間に関する研究と用具に関する研究を完全に分離することは、無理であり、またナンセンスでもあります。最近は、同教授が提唱している同時最適化、つまり「人と用具の両方をうまく調和させることにより、スポーツパフォーマンス向上を目指した研究や健康で文化的な生活を追求する研究」も増加しています。例えば、山形市の蔵王ジャンプ台(現、クラレ蔵王シャンツェ)は同時最適化の成功例です。スキージャンパの安全性、飛距離、スキル差による飛距離のばらつき、建築費を評価指標(良いか悪いかを判断する尺度)として最適設計しました。

 なお、同教授は、ロンドン五輪以降、オリンピック競技のマルチサポート事業、今回のリオデジャネイロからは、パラリンピック競技のハイパフォーマンスサポート事業にも携わっています。

山形大学にとっても、大変誇らしいと述べる学長の画像
山形大学にとっても、大変誇らしいと述べる学長

研究概要を説明する瀬尾教授の画像
研究概要を説明する瀬尾教授

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