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細胞膜が分子を識別するメカニズムを解明

掲載日:2017.06.19

山 形 大 学
長崎国際大学

山形大学(学長:小山清人)の並河英紀教授(物理化学)、長崎国際大学(学長:中島憲一郎)薬学部の柴田攻教授、中原広道准教授(*)らは、細胞膜の密度が、イオンや分子などの識別に対して重要な役割を果たしていることを突き止めました。

生命体の基本単位の一つである細胞は、細胞膜と呼ばれる非常に薄い膜で守られており、不要な物質を識別して細胞内に入らないようにしています。細胞膜が分子を「必要」「不要」と識別し細胞内への取り込みの可否を決定するメカニズムの解明は、麻酔薬や神経伝達物質などの生理活性物質の作用を理解するうえで非常に重要です。今回の発見により、細胞膜に作用させる麻酔薬などの分子設計において、ターゲットとする細胞膜の密度も考慮したテーラーメイド型分子設計の提案などが期待されます。本研究成果は、アメリカ化学会の専門誌The Journal of Physical Chemistry C誌の6月15日号へ掲載され、掲載号のcover art(表紙)を飾りました。

 詳しくはこちらの資料をご覧ください。

 (*)現在は、第一薬科大学臨床薬学講座

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