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宇宙の謎の解明へ 次世代ガンマ線望遠鏡がスペインに完成~世界31カ国 国際共同研究プロジェクトに山形大学からも参画~

掲載日:2018.10.12

ポイント

ラ・パルマ島に完成したCTA大口径望遠鏡1号基の画像
ラ・パルマ島に完成したCTA大口径望遠鏡1号基

  • 超高エネルギーのガンマ線天体を観測する次世代望遠鏡であるチェレンコフ・テレスコープ・アレイ(CTA)大口径望遠鏡1号基が、スペインのラ・パルマ島に完成。
  • 世界31カ国から1,400名を超える研究者が参加する国際共同研究プロジェクトに本学から中森健之准教授(ガンマ線天文学)らが参加。
  • 従来の観測装置の10倍の感度を持ち、宇宙線の起源と生成機構の解明や、ブラックホール、中性子星近くの物理現象の解明などに役立つことが期待される。

概要

 超高エネルギーのガンマ線天体を観測する次世代望遠鏡であるチェレンコフ・テレスコープ・アレイ(CTA)大口径望遠鏡1号基が、スペインのラ・パルマ島のCTA北サイトに完成し、10月10日午後(日本時間の10日夜)の記念式典に、日本を含む各国の関係者200人以上が出席しました。式典終了後、来年4月の本格稼働を目指し、試験運転が開始されました。CTA計画は国際共同研究プロジェクト(※1)であり、ガンマ線天文学を飛躍的に推し進め、高エネルギー宇宙物理学の世界に革命をもたらすだけでなく、天文学や素粒子物理学の幅広い分野にも大きな貢献ができると見込まれています。このプロジェクトは、世界31カ国、1,400名を超える研究者による国際共同研究プロジェクトで、日本からも東京大学宇宙線研究所を中心に山形大学を含む22の大学や研究機関(※2)から、100名を超える研究者が参加しています。山形大学の中森健之准教授(ガンマ線天文学)らの研究グループは、ミラーで集められた光を電気信号に変える焦点面検出器モジュールの開発に携わりました。

詳しくはこちらをご覧ください。 

※CTA計画やCTA-Japanコンソーシアムの活動等に関する問い合わせは、東京大学宇宙線研究所までお願いします。宇宙線研究所のプレスリリースはこちら

 

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