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『地図でみる⼭形 〜市街地に刻まれた出⽻の歴史〜』を発刊しました

掲載日:2021.04.01

本件のポイント

  • ⼭形⼤学が教員の研究活動を促進するために設けている「研究成果公開経費」の補助を受けて、令和3年3⽉15⽇、『地図でみる⼭形 〜市街地に刻まれた出⽻の歴史〜』が、海⻘社から発刊されました。
  • ⼭形市、⽶沢市、鶴岡市、酒⽥市など、⼭形県を代表する都市が単体で取り上げられることはありますが、⼭形県の全市町村に対する地理的な特徴を整理するような書籍は今回が初めてです。

概要

 ⼭形⼤学学術研究院の⼭⽥浩久教授(地理学/⼈⽂社会科学部主担当)らが制作した書籍『地図でみる⼭形 〜市街地に刻まれた出⽻の歴史〜』が、令和3年3⽉15⽇、海⻘社から発刊されました。この書籍は、⼭形⼤学が教員の研究活動を促進するために設けている「研究成果公開経費」の補助を受けて刊⾏したもので、執筆者は、地誌や観光の授業を担当する⼭⽥浩久教授のほか、同学部主担当で地域政策論を担当する本多広樹講師及びフィディア総合研究所で⼭形の地域調査を⼿がけ、現在は熊本学園⼤学に籍を置く⼭⼝泰史准教授、東北公益⽂科⼤学の松⼭薫准教授(歴史地理学)で、いずれも⼭形を中⼼にフィールドワークを実践する活動的な研究者です。地図に興味のある⼀般読者はもとより、⾃然環境や歴史の中で地域や地域同⼠の関係を理解しようとする研究者や学⽣にも役に⽴つ内容で、教育教材としての活⽤も期待できます。

詳しくはこちら(プレスリリース)をご覧ください

今後の展望

 今回の書籍は、地図で⼭形県内の市町村を整理することを⽬的に企画しましたが、今後は、各市町村の統計から地域の類似点・相違点を整理する書籍を企画してみたいと思っています。

書籍について

 ⼭形県は、平成の⼤合併によって現在35の市町村から構成されていますが、本書では、⼤合併前の旧44市町村を対象にして、それぞれの市街地(主要集落)に⾒出されるその⼟地の⾵⼟を読者に伝えることを⽬的にしていま  す。本書は、基本的に右⾴に2万5千分の1の原⼨地形図を置き、⾒開き2⾴で⼭形県の市町村の市街地を紹介しています。旧44市町村にこだわったのは、⼭形県の魅⼒は中⼩の町村部にあると考えているからです。本書を執筆するにあたり、1年間はフィールドワークに費やしました。⼭形県全域にわたるフィールドワークを⾏ったこと  で、修験や三⼭参詣、覇権争い、紅花交易、企業誘致、観光といった各時代の趨勢のなかで、街道、⾈運、鉄道、⾼速道路等を介して県内の⼟地が深く結びつき、それが時代の変遷に伴って変化してきたことが今⽇の⼭形の地域構造に結びついているという歴史の流れ「脈絡」を確認できました。本書を通して、市街地に刻まれた歴史の痕跡を地図上で確認してもらえればと思います。
 冊⼦版(ISBN9784860993870)とダウンロード版(ISBN9784860997212)があります。ダウンロード版は、カラー表⽰のPDFファイルとなっています。

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