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大学と地域をつなぐカフェ活動 ~ヒト・モノ・コトの連動実践~

掲載日:2021.07.01

本件のポイント

  • 本学の大学院社会文化創造研究科(修士課程)の学生が、これまで4年間にわたり研究活動を行ってきた山形県中山町で空家となっていた古民家とその敷地を活用したカフェを昨年10月から不定期にオープンしている。
  • カフェのメニューや商品を通して地域のヒト・モノ・コトを広く発信していくことは、中山町が抱える課題解決に向けた一歩となる取り組みである。
  • カフェの取り組みを通じ、学生の柔軟な発想を地域づくりに生かし、大学と地域の交流機会を創出する。

概要

 本学の大学院社会文化創造研究科(修士課程)に所属する学生が4年間にわたり研究活動を行ってきた山形県中山町で、空家となっていた古民家とその敷地を活用したカフェを昨年10月から不定期にオープンしている。敷地の管理を続けてきたNPO法人の協力のもと、中山町産の食材を使用したメニューの提供、地元住民のハンドメイド作品や農産品などの販売などを行っている。
 山形大学の学生サークルや東北芸術工科大学の研究室とのコラボレーション企画などを行い、大学や学生と地域を繋ぐ場となっている。
 7月10日、11日のオープンでは、中山町で栽培された紅花を使ったメニューが登場し、農学部の学生サークルによる企画も行われる。
 Instagramアカウント: @orai_cafe

詳しくはこちら(プレスリリース)をご覧ください。

背景

 人文社会科学部の山田研究室では、山形県中山町で行われている住民主体の地域活動に平成29年度から参加している。当該学生は同町の出身・在住で、同町での活動をもとに卒業論文を作成し、「同町の地域活動は、活動間の横のつながりが希薄であり、それが個々の活動の発展、拡大を停滞させる要因になっている」という問題を指摘したその後、当該学生は、本学の大学院(旧・社会文化システム研究科、現・社会文化創造研究科)に進学し、現在は、この問題の解決策を探る調査、実践活動を行いながら、持続可能な地域の成長を目指すべく、地域構造とソーシャル・キャピタル(特に人的ネットワーク)の形成との関係に関する研究を行っている。

研究手法・研究成果

 学生自身が中山町での4年にわたる活動で培ったソーシャル・キャピタルを活用し、実際に「カフェ」という場を生み出すことで地域の課題を解決に導く足掛かりにしていく。また、カフェの活動を通して、新しいネットワークが広がり、「活動同士の横のつながりの希薄さ」といった課題の解決への糸口も見え始めている。

今後の展望

 山形県が行っている支援事業なども活用し、カフェを中山町のヒト・モノ・コトを発信する拠点や地域住民に限らず多くの人々の憩いの場となるように整備していく。

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