重粒子線がん治療の現況について
掲載日:2021.08.12
本件のポイント

- 今年2月に開始した前立腺がんの治療は順調に進んでおり、診療予約状況も当初計画を上回っている。
- 県内在住者のみならず、宮城県や岩手県など県外からの予約も増えてきている。
- 前立腺以外のがん治療については、回転ガントリー照射装置の調整が長引いており、令和4年1月の治療開始に向けて調整を進めている。
概要
山形大学医学部東日本重粒子センターでは、令和3年2月から前立腺がんの照射治療を開始したが、その現況について報告する。
- 前立腺がんの今年度の治療予定症例数は、今年5月の段階で、当初の120例から治療開始時に250症例に上方修正したが、その後も予約は増えており、今年度末までに350症例となる見込みである。
- 現在、新型コロナウイルスの感染拡大を考慮し他県での広報活動を見合わせているが、それでも、宮城県や岩手県など県外からの予約が増加してきている。
- 前立腺以外のがんの治療については、治療に用いる回転ガントリー治療室の照射装置の調整が遅れており、来年1月にずれ込む見込みとなっている。
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