ホーム > 新着情報:プレスリリース > 2021年08月 > 学長定例記者会見を開催しました(8/12) > Good Sleepコンソーシアム(ぐっすりコンソ)設立 ~睡眠の質を向上させ、快眠を実現するための実証プラットフォーム~
掲載日:2021.08.12
COI(Center of Innovation)プログラム(※1)において、健康快眠支援が一つの重要な研究対象として活動されています。昨年度に、各所で行われている睡眠に関する研究を統合し、快適な睡眠空間と睡眠マネジメントシステムを確立できる山形大学睡眠マネジメント研究センター(センター長 山内泰樹教授)を設立しました。さらに今年度、睡眠に関する社会的な課題を解決するために、快眠を実現するための実証プラットフォームとして、「Good Sleepコンソーシアム(ぐっすりコンソ)」を設立しました。生活の様々な場面にフォーカスし、9つのワーキンググループを設置し、睡眠に問題意識をもつ企業・大学・団体にメンバーとして参加していただき、睡眠にまつわるさまざまな課題に対し、感性工学やビッグデータ解析等のさまざまな学術的アプローチからメンバー間で解決を図ります。
詳しくはこちら(プレスリリース)をご覧ください。
新型コロナの影響で在宅ワークやオンライン授業が増え、明るいLED照明やパソコンなどのブルーライト光に曝露される時間が増加しており、睡眠への悪影響が懸念されます。「睡眠負債」という言葉が流行語になる程、現代人は睡眠時間の確保が難しくなっています。睡眠には、生活の様々な要素が睡眠の質に影響を与えていると知られており、質の高い睡眠を効率よく獲得するためには、これらの要素を上手に統制/制御する必要があります。
本コンソーシアムの趣旨に賛同いただいた企業・団体(個人)にメンバーとして参加していただきます(メンバーの種類により、参加できる範囲が異なります)。
コンソーシアムでは、睡眠に関わる9つのワーキンググループ(WG)を設置し、WG内で睡眠に関わる広範囲の領域について、参加者同士が交流し、課題解決に向けたアイディア創出の議論を行うなどの活動を行います。WGは、住まい、寝具、香り、光、食、衣類等、我々の生活を構成する様々な要素を想定し、睡眠にそれぞれどのような影響を与えているのか、複合的に検討していきます。
また、コンソーシアムとしてのシンポジウムや研究会などを通じて各WG間の情報交換を通じて、睡眠に関わる課題を適宜共有することにより、多面的な解決を図ります。
快眠を提供する技術はスリープテックと言われ、近年の市場は大きく成長し続けています。ぐっすりコンソは、睡眠について研究している大学や企業等と協力し、どうすれば質の高い睡眠を得ることができるようになるのか、データサイエンスや感性、生理的応答など多角的な観点から様々なアプローチを通じて検証し、睡眠マネジメントプログラムを提供していきたいと考えています。多業種にわたる多くの企業にご参加いただき、スリープテック市場の成熟にむけた貢献を行うとともに、どのように快眠を実現できるのかを社会に対して発信していきたいと考えています。
【コンソーシアム説明会】(いずれも15時から開催)
9月16日(木) :山形(@山形県高度技術開発センター)
9月17日(金) :仙台(@トラストシティカンファレンス仙台)
9月28日(火) :大阪(@ライフサイエンスハブウェスト)
10月07日(木):山形(@山形県高度技術開発センター)
10月11日(月):福岡(@ARKビル会議室)
10月12日(火):東京(@東京国際フォーラム)
10月15日(金):東京(@日本橋ライフサイエンスハブ)
【キックオフシンポジウム】
11月4日(木) :東京(@日本橋ライフサイエンスハブ)
1.COIプログラム:センター・オブ・イノベーション(COI)プログラムとは、文部科学省が基礎研究段階から実用化を目指した産学連携による研究開発を支援するものです。10年後の目指すべき社会映像を見据えたビジョン主導型のチャレンジング・ハイリスクな研究開発を支援しています。支援対象:大学等(18拠点)、実施期間:2013年度~2021年度(原則として9年)