ホーム > 新着情報:プレスリリース > 2022年06月 > 学長定例記者会見を開催しました(6/2) > 新刊著書「新型コロナウイルスが人間社会へ残した禍根 渦中に見いだされたセレンデ ィピティとコロナ世代の可塑性」発刊のお知らせ
掲載日:2022.06.02
新型コロナウイルスによる世界的パンデミックが起きた。ワクチン接種を終えても再度感染者が増加する等で収束はまだ見えない。しかし、「禍福は糾える縄の如し」である。本書は、危機を好機に転じる未来への一助を示す。
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新型コロナパンデミックの初期の頃には,自粛警察と呼ばれるような人々による言動が問題となったり,コロナデマやコロナに関するフェイクニュースや「蜚語」が拡散された.未知のウイルスへの恐怖に加え,同調圧力によるストレスも人々を困惑させた。
また、オンライン授業やリモートワークの普及により、ネット空間での生活時間が格段に増えた。メタバースやVR空間、オンラインゲーム空間では、ジェンダーや人種、年齢、身体的な障害に関係なく、皆が楽しむことができ、バリアフリーを実現しやすい側面を持つ。メタバース内ではネカマが許容され、実際の容姿に関係なく理想の容姿をアバターに反映させることもでき、「太っている」とか「背が低い」などのコンプレックスから解放される。そのため、本来ユートピアが実現できるはずのネット空間で、誹謗中傷やフェイクニュースによりディストピア化している。
質問紙調査などの結果を踏まえ、6名の著者がそれぞれ、コロナ世代の若者が、どう明るい未来を切り開いていくとよいか論じた。フェイクニュースの拡散については、著書で述べた内容を(参考)URL内でも簡略的に紹介している。最終章では、6名の著者が集まり熟議をした内容を対話形式で収録した。
本書の普及により、危機を好機に転じようとするポジティブ思考に向かうような示唆を人々に与える。
参考:YU-SDGsプロジェクト「サイバーサイコロジー」