ホーム > 新着情報:プレスリリース > 2022年07月 > 学長定例記者会見を開催しました(7/7) > 重粒子線治療の受け入れ対象を拡大します。~大腸がん術後再発及び骨盤部の骨軟部腫瘍の治療開始~
掲載日:2022.07.07
山形大学医学部東日本重粒子センターでは、7月7日(木)から、大腸がん術後再発及び骨盤部の骨軟部腫瘍の重粒子線治療を開始いたしました。
大腸がん術後再発とは、大腸がん(直腸、S状結腸、下行結腸、横行結腸、上行結腸、盲腸のがん)の手術後に骨盤内に再発した場合のことで、切除不能の場合には、公的保険が適用になります。
また、骨軟部腫瘍は、骨、筋肉及び脂肪等にある腫瘍のことで、体のいたるところに発症します。山形大学では、これまで、頭頸部の治療が可能でしたが、今回は骨盤部のほか四肢も治療可能となりました。これにより骨軟部腫瘍で治療できない部位は、胸腹部のみとなります。
詳しくはこちら(プレスリリース)をご覧ください。
治療対象疾患は、次のとおりになりました。
今回新たに治療開始した症例 大腸がん術後再発 骨盤部・骨軟部腫瘍
従前から治療している症例 前立腺がん 頭頸部腫瘍 頭頸部・骨軟部腫瘍
これらの疾患のうち、前立腺がんはすべて、前立腺がん以外では、手術不適応なものが公的医療保険の対象となり、高額療養費制度が適用されます。
令和4年7月1日現在の紹介件数・治療件数は次のとおり。
疾 患 | 紹介患者数 | うち治療完了 |
前立腺がん | 751 | 431 |
頭頸部腫瘍 | 3 | 1 |
骨盤部骨軟部腫瘍 | 1 | 0 |
計 | 755 | 432 |
胸腹部の骨軟部腫瘍、肝細胞がん(≧4cm)、肝内胆管がん、転移性肝腫瘍、膵がん、子宮頸がん(腺がん)、腎がん、肺がん、転移性肺腫瘍、食道がん、胸腹部のリンパ節転移