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新規開講科目|地域デジタルデザイン思考演習 ~地域社会の協力を基にした課題解決型演習科目の開講~

掲載日:2022.09.08

本件のポイント

  • 地域デジタルデザイン思考演習(理学部)を新たに開講します
  • 受講生が地域に出て、データ計測と情報への変換の基礎を学びます
  • 講義後半には、デザイン思考のアプローチから、地域課題解決のためのデータ計測や解析、試作などの演習を行います
  • 得られたデータや情報は次年度に引き継ぎ、講義を通して学生が継続的かつ発展的に地域課題解決に取組みます

概要

  理学部後期の講義において、地域デジタルデザイン演習(理学部)を新たに開講します。本講義では、地域社会・環境に関するデータを収集し、情報に変換し、地域社会•環境で起きる現象を把握するデータ処理思考力を養います。さらに、前例のない課題や未知の課題に対してデザイン思考からアプローチし、具体的な地域課題解決の糸口を演習形式で探り提案できることを目標としています。
 本講義の前半では、受講生が新庄市、蔵王、上山市を訪れ、データ計測方法の基礎を学びます。後半には、地域のキーパーソンから地域課題を学び、デザイン思考のアプローチから、地域課題の解決に向けたデータ計測や調査、システム試作などの演習を行います。
 本講義の特徴は、得られたデータや調査結果を次年度に引き継ぎ、継続的かつ発展的に地域課題の解決に対して学生が向き合えることにあります。

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背景

 理学部の研究・教育の特徴の一つは、自然科学の理解を深めることにあります。学生は、研究対象を理解するために、様々な角度から眺めます。「眺める」とは、計測、調査です。理学部で学ぶこの思考力は、卒業後、一般社会で役に立ちます。すぐに役立つか、歳をとってから役立つのかはわかりません。在学期間に学生が、「自分の専門が社会に役立つこと」、逆に、「専門だけでは足りないこと」を知ることが、学習意欲を高めるためにとても大切に思います。そのために、地域社会の皆様のご協力を仰ぎながら、学生を育む講義を設けることにしました。また、「数理・データサイエンス・AI教育の全国展開の推進」(文部科学省)において特定分野校(理工農学)への選定を受け、専門分野における数理・データサイエンス・AI教育プログラムを実践できることとなりました。

講義内容

第1部   データ計測と情報処理の基礎を学ぶ(講義) 
第2部 データ収集方法を学ぶ(フィールドスタディー)
    新庄市|GISデータ |脇克志(理学部)
    蔵王山|森林画像データ|Lopez Larry (農学部)
    上山市|園地環境データ| 奥野貴士(理学部) 
第3部 地域課題を学ぶ(パネルディスカッション)
 本年度のテーマ 「移住」「地域の産業」などを予定。地域のキーパーソンをお招きし、地域課題の現状、本質をお伺いし、データ計測・調査へのアプローチを考える
第4部 デザイン思考に基づき地域課題の解決の糸口を探る(グループ演習)

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