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地域との協働でカーボンニュートラルの実現へ ~飯豊町との協働から「やまがたモデル」への展開~

掲載日:2023.08.03

本件のポイント

  • 飯豊町と山形大学は、平成28年1月に連携・協力に関する包括協定を締結。
  • 令和4年12月には、同町の地域おこし協力隊2名を「YU-SDGs連携研究員」に委嘱し、本学教員と共にカーボンニュートラルを実現する「やまがたモデル」構築のための調査・研究を開始。
  • このたび、飯豊町独自の温室効果ガスの見える化を実現。今後は町民と一緒に脱炭素ビジョンの策定を進めるとともに、本取組みを県内他市町村への展開を図る。

概要

 飯豊町と山形大学は、平成28年1月に山形銀行とともに連携研究に関する包括協定を締結し、町民の人材の育成や農山村の魅力の発信、将来に向けた役割の構築等に協働を行ってまいりました。
 この間、飯豊町では令和2年12月にゼロカーボンシティ宣言をし、ゼロカーボンを手段として地球温暖化抑制と地域活性化に繋がる取り組みを進め、山形大学では「地域創生」、「次世代形成」、「多文化共生」の3つを使命に、令和2年4月からから“empower!”(エンパワー:力づける,力を与える)のコンセプトを掲げ、全学を挙げてSDGsの取組みを加速させているところです。
 このような背景のもとで、両者はSDGsについても飯豊町の小学校における出前授業や山形大学の講義への派遣等の協働を進める一方で、令和4年12月には同町の地域おこし協力隊である後藤武蔵さんと小野優太朗さんを山形大学連携研究員(YU-SDGs連携研究員)に委嘱し、本学教員と共にカーボンニュートラルを実現する「やまがたモデル」を構築するための調査・研究を開始しました。
 このたび、環境省が提示している「地方公共団体実行計画(区域施策編) 策定・実施マニュアル 算定手法編」の資料をベースに山形大学の各専門の教員による指導のもと、下記2点の工夫を施し、図の通り2020年度飯豊町における温室効果ガス排出量・吸収量を見える化しました。

飯豊ー図.png

工夫した点
① 飯豊町統計データやアンケートデータを活用することで、削減効果の実態を反映可能
② 飯豊町の特徴である田畑、畜産からの排出と森林吸収を考慮

 結果として2020年時点で25,142t-CO2の排出があることやその排出の内「農林水産業」と「運輸」からの排出が多いことが分かりました。今後は、この見える化の完成と定期的に更新する仕組みの確立を目指し、並行して町民と一緒に脱炭素ビジョンの策定を進めるとともに、本取組みを県内他市町村への展開を実施します。

 詳しくはこちら(リリースペーパー)をご覧ください。

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