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“大王”後藤ひろひと氏が山形大学にやってくる! ~附属博物館が「嘉一ボックス」受贈記念企画展を開催~

掲載日:2023.09.07

本件のポイント

  • このほど、山形市出身で吉本興業所属の劇作家・後藤ひろひと氏から、郷土史家の祖父・後藤嘉一氏の遺品が山形大学附属博物館に寄贈されました。これを記念して企画展「「オットセイ」のブロニー君と後藤嘉一と後藤ひろひと」を開催します。
  • 企画展では、お二人の活動の軌跡を紹介するほか、山形の歴史に関する定説を覆した、本学教員による最新の学術研究の成果が盛り込まれています。
  • 後藤ひろひと氏を山形大学にお招きしてのトークセッションなど、さまざまな関連企画も開催します。

概要

 山形市の薬師公園の隣に位置する柏山寺には、サーカス団の「オットセイ」、ブロニー君の墓があります。かねてより巷間では、ブロニー君が明治44年(1911年)5月8日の山形市北大火で焼け死んだという説が広く知られていました。ところが、山形大学附属博物館の学芸研究員をつとめる小幡が、ブロニー君が山形市北大火で死んだのではなく、昭和2年(1927年)9月11日から10月20日に山形市で開催された全国産業博覧会の期間中に命を落としたことを初めて解明し、研究成果がこのほど学術誌『サーカス学』第4号に掲載されました。

 山形県にて演劇プロジェクト「王立ブロニー・ショー」を立ち上げるなど、ブロニー君にかねてより関心を持っていた山形市出身の劇作家・後藤ひろひと氏は、このことをきっかけに小幡と交流を開始し、御祖父で郷土史家として知られる後藤嘉一氏の遺品(=「嘉一ボックス」)が山形大学附属博物館に寄贈されることになりました。今後、小幡が担当している人文社会科学部の専門科目「課題演習(地域歴史史料)」でその内容を分析予定です。

 そこで山形大学附属博物館では、「嘉一ボックス」の受贈記念といたしまして、ブロニー君に関する最新の研究成果と、後藤嘉一・ひろひと両氏の活躍を紹介する企画展を、全国産業博覧会の会期に合わせて開催する運びとなりました。後藤ひろひと氏をお招きしてのトークセッションなど、さまざまな関連企画も目白押しです。

 詳しくはこちら(リリースペーパー)をご覧ください。

開催要項

・名称:「オットセイ」のブロニー君と後藤嘉一と後藤ひろひと
・会期:令和5年(2023年)9月11日(月)~10月20日(金)
・開館時間:9:30~17:00 ※ただし、9月18日(月・祝)・10月1日(日)・10月9日(月・祝)は10:00~16:00、9月21日(木)・10月13日(金)は9:30~14:00
・休館日:9月16日(土)・17日(日)・19日(火)・22日(金)・23日(土)・24日(日)・30日(土)・10月7日(土)・8日(日)・14日(土)・15日(日)
・入館料:無料
・会場:山形大学附属博物館
・関連企画:再現!全国産業博覧会/“王立ブロニー学会”創設記念シンポジウム/ほか(詳細はチラシを参照)

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・主催:山形大学附属博物館
・共催:山形アーカイブ実行委員会・山形大学人文社会科学部「課題演習(地域歴史史料)」 
・後援:山形新聞社
・協力:吉本興業株式会社・山形伝統芸能振興株式会社(やまがた紅の会)・サーカス学会・柏山寺
・助成:令和5年度文化庁Innovate MUSEUM事業

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