ホーム > 新着情報:プレスリリース > 2023年09月 > 学長定例記者会見を開催しました(9/7) > 社会人向け「多文化共生スキルアップ講座」を開講します ~地域や職場で外国人を受け入れるために必要な知識を学ぶ全3部構成のオンライン講座~
掲載日:2023.09.07
日本は人口が減少しています。また、山形県の人口減少率は全国第4位で、他の都道府県より速いスピードで人口が減少していると言えます。一方、コロナ禍が収束し、来日する外国人が増えています。それは旅行者だけではありません。中長期で日本に滞在し、定住しようという外国人も増えています。山形県もまた、外国人住民の増加が、人口を下支えしています。外国人に支えられているのは人口だけではありません。外国人を雇用する企業も、働く外国人も増え続けています。山形県では、在住外国人の半分以上が働いており、山形県の産業も外国人への依存度を高めていると言えます。つまり、好むと好まざるとに関わらず、外国人は増え同じ地域社会に暮らしています。外国人は「いつかは国に帰る人」ではなく、同じ地域社会に暮らし地域社会を支える存在となっているのです。
今、私たち日本人は意識の変革を迫られています。外国人を「ガイジン」と呼んで「よそ者」扱いするのではなく、どうすれば日本人も外国人もみんなが暮らしやすい社会になるのかをともに考え協力すべきです。意識を変えて受け入れ体制、支援体制を整えていかなければ、山形県は外国人に選ばれなくなり人口減少が加速することは明らかです。
では、どうすれば外国人と共に生きる社会を作ることができるでしょうか。受け入れ側の私たちに必要なのはどんなスキルでしょうか。本講座では「外国人の目を通して日本と日本語を知ること」、「外国人との違いに対する理解力・対応力を高めること」、「日本語のコミュニケーション力を磨くこと」を学びます。
詳しくは、こちら(リリースペーパー)をご覧ください。
[第1部] 共生のための異文化理解(自文化に関する講座や国別の事例を学ぶワークショップなど全12コマ)
○目的 ・異文化を理解するとともに自文化に気づく体験をする
・文化摩擦の原因を自文化と相手文化から考えようとする姿勢が持てる
・他者の文化的アイデンティティと多様性を尊重できる
[第2部] 外国人から見る日本語(文法、音声、文字表記などを学ぶ全16コマ。全てオンデマンド型配信)
○目的 ・様々な角度から、母語としての日本語を客観的に見て分析する体験をする
・日本語の使用について内省できる力を身につける。
[第3部] 日本語力アップ(外国人とって分かりやすい「やさしい日本語」を学ぶ全12コマ)
○目的 ・相手に合わせて自分の日本語を調整して話したり書いたりすることができる
・日本語教師になりたい人(教授経験が無い人・研修受講歴が浅い人)
・外国人とともに働く事業所の人(国際交流協会、自治体、企業など)
・外国人との交流に興味がある人
[期間] 2023年10月7日(土)から随時開講します
※リアルタイムで行われる講座の実施日時についてはホームページでご確認ください。
[受講料] 30,000円(全ての部を受講する場合) ※各部を単体で受講する場合は各12,000円
[対象] 社会人・学生(受講料の学生割引等はありません)
[定員] 30名(申込状況に応じて枠を増やす場合があります)
[詳細・申込] https://www.y-ex.jp/extension/post-63.html
※上記リンクに講座を説明した10分程度の動画をアップしております。
山形大学エクステンションサービス推進本部
YU-COE 移民社会における多文化共生研究拠点(第1部のみ)
特定非営利活動法人ヤマガタヤポニカ
なか東北連携 地域日本語教育専門人材養成協議会