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掲載日:2023.10.05
山形大学学生チャレンジプロジェクトの一環として、山形大学学生(団体名:山形大学大学生協学生委員OH,ONE!? 代表者:理学部3年岡部素輝さん)が企画・立案した講演会を開催します。
講演会には経済産業省資源エネルギー庁 廃炉・汚染水対策官 原子力災害対策本部廃炉・汚染水対策現地事務所参事官 木野正登氏をお招きし、風評払拭への取り組みを、同じ東北にある山形大学から東北全土、日本全土に広める第一歩としたいと考えています。
詳しくはこちら(リリースペーパー)をご覧ください。
対話フォーラム「福島の今、私たちにできることを考える」
日 時:2023年10月24日(火) 17:00~19:00(予定)
場 所:山形大学小白川キャンパス基盤教育3号館312教室
講演者: 経済産業省資源エネルギー庁 廃炉・汚染水対策官
原子力災害対策本部廃炉・汚染水対策現地事務所参事官 木野正登 氏
対象者: 一般の方,山形大学の学生・教職員
申込方法:以下のメールアドレスに講演会参加希望と記載してメールを送信してください。
後日,申込みフォームをお知らせいたします。
【申込みメールアドレス】okabemotoki.0212@gmail.com
2011年3月11日の東日本大震災とそれによる福島第一原発事故から12年が経過し、避難指示区域も徐々に解除され、廃炉へと着実に進んでいる。しかし、処理水の海洋放出、燃料デブリの取り出し、除染土の最終処分等問題は山積しており、終わりは見えない状態である。問題はそれだけでなく「風評被害」という大きな問題が根強く存在する。
震災当初は大きく取り上げられた福島県へのニュースはなりを潜め、処理水等大きな話題には触れられるがそれ以外についてメディアがフォーカスすることはほとんどなくなった。またインターネット上には誤謬のある記事が山積し、正しい情報を仕入れることをより難しくしている。この情報の難解さと触れる機会の少なさが風評を助長し、廃炉を足踏みさせている。
山形大学大学生協学生委員OH,ONE!?の代表である理学部3年岡部素輝さんは、高校時代今回講演いただく木野正登氏の講演を聞き自分が福島第一原発について全くしらないことを痛感した。大学に入り、空いた時間を見つけて福島第一原発やその周辺施設に何度も見学にいった。進んでいく廃炉作業をみていくなかで感じたことはその事実を「ほとんどの人が知らない」「知る機会がない」という点だった。大学4年間を使い福島のことを多くの人に伝えたいと考えるようになった。そこで自分が通う山形大学で、「山形大学学生チャレンジプロジェクト」の一環として、講演会を行い福島県のことを知ってもらおうと考え、昨年木野正登氏へ講演の依頼をしたのが今回の企画のスタートだった。2回目となる今回は山形大学生のみならず、地域の人や高校生へも広く参加してもらえるようにしたい。風評払拭への取り組みを同じ東北にある山形大学から東北全土、日本全土に広める第一歩としたい。
・木野正登氏/経済産業省資源エネルギー庁 廃炉・汚染水対策官
原子力災害対策本部廃炉・汚染水対策現地事務所参事官
昭和 43 年(1968)東京都生まれ。 東京大学工学部卒業後、通商産業省
(現・経済産業省)入省。震災直後2011年3月20オフサイトセンターに派遣され、
広報班長としてブレス対応を行う。以後福島県に実際に住み、廃炉作業の第一線で活動している。
風評という大きな問題は福島県への産業に打撃を与えている。それは今なお福島県産品の輸入規制を設けている国があることからもわかるだろう。この風評は処理水の放水によって加速することが危惧されている。私たちの活動が風評払拭の一助になればうれしい。また今回の企画を通して、社会問題を自分で調べる考える、そういった姿勢を広めていきたい。
学生が主体的に活動し,大学や地域との関わりを深める魅力的な企画を募集し,採択された企画に,予算の範囲内で大学が支援を行うプロジェクトです。