ホーム > 新着情報:プレスリリース > 2024年03月 > 学長定例記者会見を開催しました(3/7) > ウズベキスタンのビジネス開発銀行と教育提供について契約締結 ~起業家、中小企業経営者による事業創出に向けた人材の育成~
掲載日:2024.03.07
山形大学アントレプレナーシップ教育研究センター(以下、「当センター」という)は、ウズベキスタン共和国(以下、「同国」という)からの要請を受け、同国の課題である雇用機会創出に必要な、起業家・中小企業経営者による事業創出および中小企業の経営改善に向けたアントレプレナー教育の提供について、同国ビジネス開発銀行(以下、BDB)と契約を締結しました。
(背景・目的)
IMF推計値において、ウズベキスタンの失業率は2022年8.9%、雇用機会が労働人口増に追い付かず2018年以降、高い失業率(10%程度)が継続している。この課題に対処するために、同国では既存産業の収益力を高めることや起業を通じて雇用機会創出に努めており、取り組みの効果を上げるために、教育を通じて質の高い経営者を輩出することを目標としている。この状況の中、昨年11月にBDBより経営者並びに起業家育成について、形大学に対し協力依頼があり、アントレプレナーシップ教育研究センターで取り組んでいる実践的なアントレプレナー育成とリーンマネジメント手法を活用したプログラムを提供する意向について合意し、本年1月10日に開催された、ジェトロ主催のウズベキスタン-日本ビジネスフォーラムの中でビジネス開発銀行との意向表明書への調印を行った。その後、BDBと合意した方針に基づく教育プログラム提供に関して、カリキュラム、使用するコンテンツ、担当教員、スケジュール、事業経費について具体的な協議を重ね、この度、契約締結に至った。
(教育の主な内容)
・約1万人の起業家・中小企業経営者を対象とした事業創出に向けた教育(オンデマンドコンテンツを利用)
・選出された起業家・中小企業経営者を対象としたメンター養成に向けた教育(現地での講義、ワークショップ)
・BDBの幹部、選出されたBDB職員を対象とした事業創出、経営改善指導に向けた教育(オンライン講義、日本でのワークショップ)
(今後の予定)
人口増に見合った産業、雇用を創出するためには、起業家・中小企業経営者の育成に加え、新たな存在価値・意義に基づくビジネスを創出し、利益を生み出すエコシステムにより経済効果を上げていく必要がある。 そこで、コレクティブインパクトの手法を活用し、セクターを超えた体制構築により山形県の事業として起業創出、参加企業の新事業展開の成果を上げている「Yori-iプロジェクト」のウズベキスタン政府関係者に興味を持っていただいたことから、引き続き実現可能性、活動体制、スケジュール等具体的な提案を検討する。
詳しくはこちら(リリースペーパー)をご覧ください。
〇Business Development of Bank
代表者 | Sakhi Annaklichev, Chairman of the Management Board
所在地 | Navoi Street 18-A, Tashkent, Uzbekistan
事業内容 | ウズベキスタンにおける各種中小企業支援プログラムを通じた融資
〇山形大学アントレプレナーシップ教育研究センター
センター長 | 小野寺 忠司(教授)
設立年月日 | 令和(2022)4年4月 (令和5年4月から現センター名に変更)
所在地 | 山形市小白川町一丁目4番12号(小白川キャンパス人文社会科学部3号館8階)
事業内容 | アントレプレナーシップ教育(大学生、社会人、企業人、団体、中高生)
企業向けリーダーシップ教育、新事業創出教育
アントレプレナーシップに関する社会・地域との連携