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日本初の在来品種データベース公開-貴重な植物 遺伝資源の現状が分かるデータベース

掲載日:2024.03.26

ポイント

●農研機構は、日本初の在来品種データベースを作成し、農業生物資源ジーンバンクのホームページから、試行版として在来品種40品種のデータを公開しておりました。このたび、本日3月26日より280品種にデータを増やし、本格的な公開を開始します。
●2013年から約10年に渡り、山形大学と共同で、日本全国の在来品種280品種を調査したデータです。在来品種の特徴や栽培方法、栽培の現状、写真など、在来品種の特性を最大限活用するための情報を掲載しています。
●貴重な遺伝資源である在来品種に関心のある皆さまからのアクセスをお待ちしております。

詳しくはこちらをご覧ください。

【在来品種データベース】公開URL https://www.gene.affrc.go.jp/?db_trad

 日本各地で古くから栽培されてきた雑穀や伝統野菜などの在来品種は、栽培されてきた地域の文化を伝える文化遺産であり、地域の特色を生かした地域おこしなどへの利活用が注目されています。また、在来品種は、国内で現在流通している品種には無い特徴や、栽培されている地域の気象条件でしっかりと育つ特性を持っていることから、新品種開発の素材としての価値も評価されています。しかし、収量が比較的低いことや、農業従事者の高齢化による生産者数の減少などの理由から、在来品種はその文化とともに失われつつあります。
 このたび、農研機構は、遺伝資源の収集や保存、また遺伝資源に関わる文化等の調査を行う山形大学と共同して、品種の種類、特徴、栽培方法、用途、来歴、栽培の現状、現地の保全活動の事例などの情報を写真とともにとりまとめ、在来品種の特性を最大限活用するための技術や文化の記録としてデータベースを作成しました。試行版の40品種から280品種にデータを増やし、本日より本格的な公開を開始します。
 貴重な遺伝資源である在来品種の積極的な利用を考えている地元の生産者や、地域の文化を大切にしたいとお考えの教育関係者など、在来品種に関心のある皆さまに役立つ情報を掲載しています。皆さまからのアクセスをお待ちしております。

在来品種データベース ホーム ページの画像
在来品種データベース ホーム ページ

<関連情報>
予算:農林水産省プロジェクト「遺伝資源の効率的保存技術等の開発」「海外植物遺伝資源の民間への提供促進」「植物遺伝資源の収集・保存・提供の促進」(21453576)

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