ホーム > 新着情報:プレスリリース > 2024年05月 > 学長定例記者会見を開催しました(5/9) > 目標年間治療患者数達成の報告と保険適用部位の拡大について ~山形大学医学部東日本重粒子センター~
掲載日:2024.05.09
1.目標年間治療患者数達成の報告
本件のポイント
第4期中期計画※において、令和9年度までに重粒子線治療患者数 600 人/年を達成することを目標として掲げてまいりましたが、本格稼働から2年目となる令和5年度に達成することができました。中期計画で掲げた目標を達成するということは、国立大学法人の評価においてきわめて重要であり、これを早々に達成できたことは意義深いことと言えます。今年度以降も着実に日々の治療を実施し、東北広域におけるがん医療に貢献できればと考えています。
※中期計画とは、国立大学法人が中期目標を達成するために作成した6年間の計画であり、文部科学大臣の認可を受けることとなっています。(国立大学法人法第31条)第4期:令和4年度(2022年度)~令和9年度(2027年度)詳細は大学HP参照
詳しくは、こちら(リリースペーパー)をご覧ください。
▲【重粒子線治療_実施件数/累積件数】令和5年度実績:662人(前年度比 +138人)
【部位別患者数】 |
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【県・国別患者数】 |
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2.保険適用部位の拡大
6月1日から、新たに以下3つの疾患が重粒子線がん治療の公的医療保険適用に加わり、合計で11の疾患が保険適用となります。
・早期肺癌(I~IIA期)
・子宮頸部扁平上皮がん(長径6cm以上)
・婦人科領域悪性黒色腫
なお、今回新たに保険の対象となるのは、手術による根治的な治療法が困難であるものに限られます。
▲【6月1日以降の当院における重粒子線治療対象部位】
6月から新たに3疾患に対して保険適用が拡大することで、今年度以降も当センターで治療を希望される患者さんは継続的に増えて行くものと予測しています。
がん治療の選択肢の一つとして、患者さんに当センターでの治療を検討していただけるよう、今後も継続して当センターにおける重粒子線がん治療に関する情報提供に努めます。12月15日には山形テルサにおいて市民公開講座の開催も企画していますので、詳細が決まりましたらまた広報させていただきます。