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山形大学アントレプレナーシップ教育プログラムでのビジネスアイデアから新事業創出 ~金山町の新たな未来を拓く株式会社メーカー~

掲載日:2024.05.09

本件のポイント

  • アントレプレナーシップ教育研究センターで実施している新事業創出イノベーションプログラムにおいて創出されたビジネスアイデアに基づき、令和5年度社会人修了生が「株式会社メーカー」を設立し社会実装します。
  • 地域課題解決を通して事業創出を目指す「山形県ソーシャルイノベーション創出モデル事業」(Yamagata yori-i (よりあい)project)の支援を受け、金山町の廃校施設(旧明安小学校)を活用し、トレーニングジム事業、ドローン導入支援事業等を行います。
  • 山形大学では、令和6年度以降もより実践的なアントレプレナーシップ教育を実施し、自らイノベーションを起こし、地域創生を体現する人材の育成を目指していきます。

旧明安小学校:金山町HPよりの画像
旧明安小学校:金山町HPより

概要

 山形大学アントレプレナーシップ教育研究センター(以下、「当センター」という)が企画・運営している、山形大学i-HOPE新事業創出イノベーションプログラム(以下、「同プログラム」という)の令和5年度の社会人修了生である長岡康雄氏が、金山町を拠点として新規未来事業を担う株式会社メーカー(以下、「同社」という)を令和6年4月に設立しました。
 長岡氏は、同プログラムにおける、新事業創出に必要なマインドを形成し実践的なスキルを身につけるための教育を通じてビジネスアイデアを創出し、事業計画を具体化しました。同社では、地域課題解決を通して事業創出を目指す、山形県ソーシャルイノベーション創出モデル事業の支援を受け、金山町の廃校施設を活用し、ドローン導入支援事業、トレーニングジム事業等を行います。

(背景・目的)
 経済センサス活動調査おいて、⼭形県の事業所新設率は全国でも下位の状況であり、今後の県内経済の活性化のため、県内の創業の増加、新事業の創出が必要となっています。新事業創出には、それを担う⼈材、地域の産業を牽引するイノベーションの担い⼿としての起業家の存在が必要であることから、当センターでは、自らイノベーションを起こし、地域創生を体現する人材の育成のためアントレプレナーシップ教育に注力しています。また、山形県では(公財)やまがた産業支援機構を実施主体とし令和4年度から、起業マインドを⾼め、起業の裾野を広げる施策として「Yamagata yori-i project」を実施しています。この取り組みを通じて、新たな存在価値・意義に基づくビジネスを創出し、利益を⽣み出すエコシステムにより経済効果を上げていくためのプロセス化を目指しており、本件は13件目の成果となります。なお、山形大学i-HOPE新事業創出イノベーションプログラムにおいては、同事業のモデルエリアである金山町、真室川町、鮭川村の地域課題をテーマにビジネスプラン構築および課題抽出・仮説検証のためのフィールドワークを実施しています。

(株式会社メーカーの廃校施設利用による事業案)
・建設現場の生産性向上に向けた地域資源の価値を見える化する事業
・グランド、体育館でのドローン体験と導入支援
・地域住民の健康増進を目的とした本格的トレーニングジムの開設
・教室を利用したIT機器の体験教室とビジネスマン向けのコワーキングスペース運営
・その他、最上地域の住民および企業に貢献できる事業

 (山形県ソーシャルイノベーション創出モデル事業について)
 産学官や産業などのセクターを超えた力を結集しデータを基に取り組む課題解決手法「コレクティブ・インパクト」を軸に、多様化する地域課題の解決やそれに伴う新規創業・事業創出を活性化していくプロジェクトです。活動に共感頂いた⾏政・企業・個⼈がボードメンバーとしてプロジェクトに参画しており、その数は現在、150(個⼈含む)に及んでいます。公益財団法人やまがた産業支援機構が事業主体となり、山形大学アントレプレナーシップ教育研究センター長の小野寺教授がチーフコーディネーターを務めています。
<参考URL> https://yori-i.org/

(今後の展望)
 株式会社メーカーでは、初年度売上計画として2千万円を見込み事業を立ち上げ、今後、同社の最先端技術活用と地域の方々との連携強化により、若者が興味を持てる仕事と技術取得の支援、町外からの交流人口増に貢献できる事業を推進していく予定です。
 また、アントレプレナーシップ教育研究センターでは、令和6年度も新事業創出イノベーションプログラムについて、フィールドワークワークへ向かうまでに、ビジネスプラン作成のためのフレームワークを身につけていただけるよう、かつ、講義でのインプットの確実な定着につながるよう講義・演習等のカリキュラムを強化し、引き続き新しい価値創造に兆戦する意欲を持った人材の育成を目指していきます。

 詳しくは、こちら(リリースペーパー)をご覧ください。

連携機関/事業の概要

〇株式会社メーカー
代表者 | 長岡 康雄 代表取締役(株式会社三友エンジニア代表取締役を兼務)
所在地 | 山形県金山町大字下野明1696番地1
設 立 | 令和6年4月
資本金 | 1000万円

〇公益財団法人やまがた産業支援機構
理事長 | 平山 雅之
設立 | 昭和36年6月
 ※令和6年4月1日より、公益財団法人山形県企業振興公社と公益財団法人山形県産業技術振興機構が合併
所在地 | 山形市城南町一丁目1番1号(霞城セントラル13階)
事業内容 | 県内中小企業等の振興を図り、県内企業の発展と地域経済の活性化に寄与することを目的に、県内中小企業等の経営基盤の強化、経営の革新、創業の促進、技術・研究開発人材の育成等に関する支援を総合的に実施

 〇山形大学アントレプレナーシップ教育研究センター
センター長 | 小野寺 忠司(教授)
設立 | 令和4年4月 (令和5年4月から現センター名に変更)
所在地 | 山形市小白川町一丁目4番12号(小白川キャンパス人文社会科学部3号館8階)
事業内容 | アントレプレナーシップ教育(大学生、社会人、企業人、団体、中高生)
     企業向けリーダーシップ教育、新事業創出教育
     アントレプレナーシップに関する社会・地域との連携

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