ホーム > 新着情報:プレスリリース > 2024年09月 > 学長定例記者会見を開催しました(9/5) > 山形大学アントレプレナーシップ教育研究センター ウズベキスタンでの地域課題解決型事業創出プログラム実施に向け、山形県を含む6機関で実施協力のMOUを締結 ~「Yamagata yori-i project」の手法をウズベキスタンに実装~
掲載日:2024.09.05
(背景・目的)
IMF推計値において、ウズベキスタンの失業率は2022年8.9%、雇用機会が労働人口増に追い付かず2018年以降、高い失業率(10%程度)が継続している。この課題に対処するために、同国では既存産業の収益力を高めることや起業を通じて雇用機会創出に努めており、取り組みの効果を上げるために、教育を通じて質の高い経営者を輩出することを目標としている。
この状況の中、昨年11月にBDBより中小企業経営者への教育、並びに起業家育成について、山形大学に対し協力依頼があり、アントレプレナーシップ教育研究センターで取り組んでいる実践的なアントレプレナー育成とリーンマネジメント手法を活用したプログラムを提供する意向について合意し、3月7日に2024年度のプログラム提供の契約締結を実施した。現在、中小企業経営者向けオンデマンド講義、将来中小企業を指導していくコーディネータ候補生、BDB経営陣、起業家に対する起業家育成の教育研修等を実施中である。
2025年度からは、タシケント州をモデル地域とし、コレクティブインパクトの手法を活用し、セクターを超えた体制構築により、起業創出、参加企業の新事業展開の成果を上げている山形県の事業「Yamagata yori-i project」の手法を実装していく。
今回、2025年度から3年間のプロダクト実施に向けた、検討・実施協力について、6機関でMOUの締結を
行い、今年度中に実施契約の締結を行う予定である。
尚、8月10日 カザフスタンでの「中央アジア+日本」首脳会議の後、岸田首相がウズベキスタンに訪問した際のビジネスフォーラムにおいてMOUのお披露目を行う予定でしたが、南海トラフ地震臨時情報の発表を受け地震対応等のため、岸田首相の訪問が中止となり、ウズベキスタンでのビジネスフォーラムは中止となった。
(プログラム概要)
Step1: 中小企業経営者を指導、新事業を創出するコーディネータの教育 (2024年度から継続実施)
Step2: タシケント州をモデル地区とした、yori-i projectによる地域課題解決型の新事業創出の実践。
Step1で、教育したコーディネータが実際に新事業創出に取り組む。
Step3: モデルケースで経験、実績を積んだコーディネータが、他地域での独自でプログラムを展開。
詳しくはこちら(リリースペーパー)をご覧ください。
MOU連携機関の概要、署名者
〇Business Development of Bank(BDB)
署名者 | Sakhi Annaklichev, Chairman of the Management Board
所在地 | Navoi Street 18-A, Tashkent, Uzbekistan
事業内容 | ウズベキスタンにおける各種中小企業支援プログラムを通じた融資
〇Tashkent Region Government of Republic of Uzbekistan
署名者 | Zoir Mirzayev, Mayor of Tashkent Region
所在地 | Tashkent, Uzbekistan
事業内容 | 首都タシケント市を含む15地区を有するタシケント州。yori-I projectでの地域課題解決型の事業創出を行うモデル地区としてフィールドを提供する。
〇山形県
署名者 | 岡崎 正彦 産業労働部 部長
所在地 | 山形市松波二丁目8番1号
事業内容 | Yamagata yori-i projectで成果を上げている経験をもとにMOU締結機関と検討を実施
〇Japan International Cooperation Agency Uzbekistan Office (JICA)
署名者 | 尾藤 好文 Chief Representative
所在地 | 5F International Business Center 107 B, Amir Temur, Tashkent, Uzbekistan
事業内容 | ウズベキスタン政府における人口増、環境問題対応等に対する貢献、青年海外協力隊の派遣による企業支援、事業化創出の支援を実施
〇The Uzbekistan-Japan Center(UJC)
署名者 | 岩崎 寛央 Co-Director
Shamshimukhamed Nuriev Co Director
所在地 | 6F International Business Center 107 B, Amir Temur, Tashkent, Uzbekistan
事業内容 | ウズベキスタンにおける日本語教育、文化や伝統を学ぶプログラム、実践的な起業家教育を
提供し、ビジネス、教育、文化の様々な分野における日本との交流プラットフォームを実現
〇山形大学アントレプレナーシップ教育研究センター
署名者 | 小野寺 忠司(教授)センター長
設立年月日 | 令和(2022)4年4月 (令和5年4月から現センター名に変更)
所在地 | 山形市小白川町一丁目4番12号(小白川キャンパス人文社会科学部3号館8階)
事業内容 | アントレプレナーシップ教育(大学生、社会人、企業人、団体、中高生)
企業向けリーダーシップ教育、新事業創出教育
アントレプレナーシップに関する社会・地域との連携
ウズベキスタンへのアントレプレナーシップ教育プログラムの提供