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令和6年7月山形県北部豪雨災害について学会発表を行います ~山形大学災害環境科学研究ユニット災害対応~

掲載日:2024.09.05

本件のポイント

  • 令和6年(2024年)7月25日からの大雨による山形県北部における豪雨災害について、9月8〜10日に山形大学小白川キャンパスで開催される日本地質学会第131年学術大会(2024山形大会)において緊急展示(ポスター発表)を行う。
  • 日本地質学会の学術大会では、緊急かつホットなテーマについて議論する場を提供するために、災害調査報告や速報性の高い新技術・成果紹介などの「緊急展示」(ポスター発表)を設けている。
  • これまでの調査で把握した変状や被害状況について、全国規模の学会において速報的な報告を行い、専門家集団に広く周知を図るとともに、多角的な視点にもとづく議論を喚起したい。

概要

 令和6年7月25日午前から7月26日未明にかけて、活発化した梅雨前線の活動により線状降水帯が発生し山形県から秋田県にかけて大雨となり、山形県では庄内・最上地域を中心に、堤防決壊、斜面崩壊、土石流等の影響により家屋の浸水・全半壊、農地冠水・土砂流入、道路・鉄道損傷など甚大な被害が生じ、3名の命が失われた。被災地域が広域だったため、山形大学災害環境科学研究ユニットでは7月27日以降、メンバーで作業地域を分けて、庄内・最上地域の各地(酒田市・遊佐町・新庄市・真室川町・鮭川村・戸沢村・大蔵村・最上町・舟形町)において現地調査を行ったことから、特徴的な変状や被災状況について、地質学会の緊急展示の場を活用して速報的な報告を行うこととした。

詳しくはこちら(リリースペーパー)をご覧ください。

 

背景

 山形県における線状降水帯の発生は令和4年8月の山形県南部での豪雨災害の時以来2度目のことであり、警戒レベル5の大雨特別警報も発令され、山形県における水害・土砂災害の激甚化・頻発化を示唆している。令和4年8月豪雨災害と今回の豪雨災害に関する理解と検証が進み、今後の自然災害に備えて山形県全県での防災対策に生かされることが期待される。
 日本地質学会は、地質学の発展や普及を目指して1893(明治26)年に創立された、100年以上の伝統をもつ全国規模の学会であり、日本列島の成り立ちや資源探査、環境問題、自然災害等の課題に取り組む研究者や関係職種が参集して、年に1回学術大会を開催している。山形での開催は1986年以来38年ぶりとなる。山形大会の詳細については8月1日の学長記者会見(プレスリリース)で紹介した。

ポスター発表

タイトル:令和6年7月25日からの大雨による山形県北部における豪雨災害
講演者:本山 功(山形大・理)・三辻和弥(山形大・工)・熊谷 誠(山形大・地教)・村山良之(山形大・地教)・橋本智雄(中央開発)・佐藤正成(中央開発)・岩田尚能(山形大・理)・加々島慎一(山形大・理)・石垣和恵(山形大・地教)・八木浩司(山形大・地教、深田地質)
講演日:令和6年9月8日(日)〜10日(火)。コアタイム(解説する時間帯)は9月8日(日)13:30〜15:00を予定。

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