ホーム > 新着情報:プレスリリース > 2024年10月 > 学長定例記者会見を開催しました(10/3) > 企画展「伊佐早謙―琉球・沖縄史料のまもりびと」を開催します ~附属図書館(中央図書館)で10/8(火)~12/8(日)まで〜
掲載日:2024.10.03
今年度より、国立歴史民俗博物館 課題設定型基盤研究「「地域アーカイブ」の形成過程と郷土史家の役割に関する総合的研究」(研究代表・小幡圭祐准教授)が始まり、「地域アーカイブ」の歴史的変遷や郷土史家たちの史料収集過程におけるさまざまな役割を考察する共同研究を進めている。なかでも、山形の郷土史家伊佐早謙(1858-1930)が収集した膨大な蔵書群である「林泉文庫」の全容を解明することは、その研究に大きく寄与すると考えられる。本学附属図書館では、1955(昭和30)年頃に購入した「林泉文庫」旧蔵の和漢書を1,255部以上所蔵している。長いあいだ未整理のままで、和書や漢籍の一部が調査されたものの、いまだ全体の目録がなく一部の利用にとどまっていた。現在、上記共同研究のメンバーによって悉皆調査・整理と目録作成を進めている。これまでの整理過程で見つかった、琉球・沖縄史料を中心とする特筆すべき貴重書を展示紹介する。
詳しくは、こちら(リリースペーパー)をご覧ください。
2024(令和6)年10月8日(火)〜12月8日(日)
平日:8:45-21:00、土日祝日:11:00-18:00(図書館開館日、開館時間に準じます。)
詳細は中央図書館HP開館カレンダーをご覧ください:https://www.lib.yamagata-u.ac.jp/yktop/
山形大学附属図書館(中央図書館)カウンター前
1.「林泉文庫寄贈書及書目」:伊佐早の没後に、その蔵書を上杉家に寄贈するにあたり作成された目録。
2.「琉球史料目録」:沖縄県立図書館所蔵の郷土資料の分類目録。伊佐早が調査に訪れた時期に作成された。
3.「言上書写」:道光30年(1850)、清朝への進貢と同治帝即位の慶賀使節に命じられた久米村の士族、毛有增が記した公務日記。
4.「大清道光二十七年時憲書」:清朝の欽天監が作製した暦で、琉球に賜与されたもの。朱墨二色刷り。
5.「録集 呈文」:琉球の公文書を作成するための手引き書。明治政府の進める「琉球処分」に抵抗して
自害した林成功の実兄林世勲の旧蔵本、表紙に「鄭徳懋」とある。
山形大学附属図書館
国立歴史民俗博物館 課題設定型基盤研究「「地域アーカイブ」の形成過程と郷土史家の役割に関する総合的研究」
山形大学附属博物館 山形大学人文社会科学部
オンデマンド講座「エクステンションぷらすα 伊佐早謙―琉球・沖縄史料のまもりびと」
〈開催概要〉
上記展示にあわせて、山形大学エクステンションサービス推進本部ではオンデマンド講座を開催します。
・配信時期:2024年10月21日(月)〜12月13日(金)予定
・講座内容:全3回:(1回60分)
① 新宮学名誉教授「近代山形最初の郷土史家、伊佐早謙の仕事」
② 石黒志保講師 「伊佐早謙が守った「林泉文庫」の行方」
③ 新宮学名誉教授「郷土史家伊佐早謙と林泉文庫―「知」のまもりびとの軌跡」
・受講方式:オンデマンド配信
・受講料:3,000円(全3回)
・主催:山形大学エクステンションサービス推進本部(YEX)
・申し込み:https://yex.kj.yamagata-u.ac.jp/rinsen.html