ホーム > 新着情報:プレスリリース > 2024年10月 > 学長定例記者会見を開催しました(10/3) > 今年も開催決定!「データ駆動型課題解決スキルセット講座」 ~企業研修と学⽣の主体的な学びをつなぐ新たな価値創⽣~
掲載日:2024.10.03
AI・デジタル技術の発展により日本の産業構造が急速に変化するなか、企業の持続的な成長・経済活動を維持するためには、収集・分析したデータから新たな価値を見出し、データを元に意思決定を行う思考力(データ駆動型思考)と、周囲と協力しながら課題解決に導くことのできるスキルを有する人材の育成が急務です。
(株)どうぐばこと山形大学データサイエンス教育研究推進センターが、社内、学内教育に関する課題や悩みについて議論を行いました。本学の数理・データサイエンス・AI教育における課題の一つは、本学の優れた講義群をサポートし、より実践的なスキルアップへと導くセミナーや企画が少ないことにありました。学生のキャリアに対する講義の位置付けを学生自身が認識する機会が必要です。一方で、山形県内の多くの企業は中小企業であり、生成系AIの登場や発注元企業のシステム内製化による受注減が危惧されています。これまでの受託開発中心のビジネスモデルからの転換、地域に根差した新しい顧客開拓が求められるなか、産業分野を問わずデータ駆動型思考力とデータ活用スキルを持った人材の養成が必要です。今回、両者の課題と目標が合致し、協働開発による「データ駆動型課題解決スキルセット講座」の開設に至りました。
本講座では、企業から提供された実データを元に分析、可視化して課題を発見し、そこから新たなアイデアや価値を見出す思考を養います。データ駆動型思考による、データ分析の実践演習を行いながら、社会人と大学生が協働で課題を解決するためのスキルセットを学びます。さらに、互いに議論を行いながら学習を進めることで、新たなアイデアの創発が期待されます。
今回は、山形県内の温泉組合のご協力のもとに、宿泊者数、温泉利用者数などの実データを利用し、それらデータを他のデータと紐付けなど深掘りし、新たな価値創生や見えなかった課題を浮き彫りに挑戦します!
本講座をとおし、社会人のリスキリングやDX活用人材の増加に貢献するとともに、学生の社会に対する関心を引き出し、キャリアップにつなげることで、複雑な課題を抱えた地域社会に対応できる人材の育成を促進します。
詳しくはこちら(リリースペーパー)をご覧ください。
① データ駆動型思考とこれからの社会[オンライン(一部対面)]
第1回 開講式/イントロダクション 11月上旬
第2回 受講者と講師による座談会 〃
② 統計解析・機械学習の基礎と演習[オンライン(一部対面)]
第3、4回 統計解析の基礎と演習 11月中旬
第5回 機械学習の基礎と演習 11月下旬
③ データ活用と課題発見[オンライン(一部対面)]
第6〜9回 実データを使ったグループワーク 12月上旬~
第10回 成果発表会/修了式 1月中旬
・脇 克志(理学部 教授)|データ解析など
・奥野 貴士(理学部 教授)|データ共有、デザイン思考など
[期間] 2024年11月から2025年1月まで全10回
[開催形式] オンライン形式(一部対面)
[対象] 企業・山形大学生
[受講料] 無料
[詳細] https://yuds.kj.yamagata-u.ac.jp
株式会社どうぐばこ
山形大学データサイエンス教育研究推進センター(YUDS)
経済産業省「高等教育機関における共同講座創造支援事業」令和6年度採択事業
本学では、今後も企業と学生の共同講座を企画して参ります。ご興味のある企業・団体のご担当者様は下記までお問合せください。