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第12回学長特別講演会「IoT・大量データ・人工知能 そしてその先にあるもの」を開催

掲載日:2018.07.13

山形大学の使命「地域創生」「次世代形成」「多文化共生」を学内外に発信するため、山形大学ではシリーズで学長特別講演会を行っています。7月9日、第12回講演会を米沢キャンパスで初開催し、講師に小池淳義氏(ウエスタンデジタルジャパン・プレジデント)を迎え、「IoT・大量データ・人工知能 そしてその先にあるもの」をテーマに講演いただきました。

小池氏は、日立製作所、トレセンティテクノロジーズ、ルネサステクノロジ、ウエスタンデジタルで半導体製造技術のイノベーションをけん引。現在は、最先端のフラッシュメモリーの研究開発や生産を統括し、東京大学や東北大学、一橋大学で講師も務めています。


講演会では、MR(Mixed Reality)のデモなども交えながら、ビッグデータやAIといった加速的に成長する業界の今とこれからについて言及。発達した人工知能が人間の知性を超えることで、生活への大きな変化がもたらすとされるシンギュラリティ(技術的特異点)が約30年後に訪れる予測を解説しました。「生活や産業が大きく変わるかもしれないポイントに向けて、まずは可能性を知っておくことが大切。発達したコンピュータに負けないように共存していくには、一人一人が"人生のゴール"を掲げられるかどうか。簡単なことではないが、毎年目標を明確にしてチャレンジするのも効果的」と、自身の考えを展開しました。

後半には、フロアからの質問に答えながら小池氏と小山学長が対談を実施。大学生や一般の方のほか、高校生からも積極的に意見が飛び交うなか小山学長は、「共存を意識して過ごすこと。AIの発達の一方で、失敗から学ぶ人間の個性は残ると信じながら、教育を進めていきたい」と語りました。

「目前の成長に追われてしまいがちだが、10年後20年後のことをイメージする習慣が大切」と講演の最後にメッセージを送った小池氏。加速する技術と向き合っていくために、今人間が考えるべきことを再認識するきっかけとなるような、貴重な時間となりました。

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