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学生の皆さんへ:職域接種を通じて集団免疫を獲得しよう!

掲載日:2021.06.10

 皆さん、報道で知っていると思いますが、企業や大学単位でのコロナワクチンの集団接種が進められようとしています。大学を職場というのは学生の皆さんにとっては違和感を覚えるかもしれませんが、この接種を職場単位での接種ということで、「職域接種」と呼んでいます。本学も現在、本学で職域接種ができるかどうかを検討しているところです。

 日本では、ワクチン接種は強制されるものではなく、努力義務と位置付けられています。すなわち、皆さんがワクチンを打つか打たないかは、皆さんの自由意思で選択できるのです。そこで、本学は現在、実施に向けた検討の一環として学内の接種希望人数を調べることにしました。学生の皆さんには、YU-Portalで希望の有無を回答してもらうことになっています。皆さん、もう回答していただけたでしょうか。

 意向調査の説明文にありますように、キャンパス内での感染拡大を防ぐためにはできるだけ多くの皆さんにワクチン接種をしてもらう必要があります。すなわち、「集団免疫」の状態を作ることが、この職域接種の目的の一つです。

 これまでの知見を総合しますと、集団内での感染拡大を防ぐためには、おおよそ7割の方が免疫を持っている必要があるようです。このような状態が「集団免疫」です。集団免疫ができると、一人の感染者が次に何人の新規感染者を作ることができるかを示す「実効再生産数」を、1より小さくすることができるのです。1より小さな実効再生産数を持つ集団では、感染は速やかに収束することになります。

 まとめますと、職域接種を行う理由は、免疫を持つ人を多くするという直接の意味のほかに、職場内で感染者が発生したとしてもそれを拡大させず、速やかに収束させる「集団免疫」をつくるためなのです。

 なお、皆さんの中にはワクチン接種後の副反応を心配される方もおられるかもしれませんね。これまでの日本での多くの接種経験から、若い学生の皆さんが副反応を経験する確率はやや高いですが、そのほとんどは発熱や注射部位の疼痛、全身倦怠感など数日で収まるもので、アナフィラキシーショックのような命に関わるものは極めて低いものであることがわかっていますので、安心して受けてください。

 本学は現在、「基本活動レベル2」の状態にあり、一部の授業は対面で行っていますが、多くの授業はオンラインで行っています。私たち教職員は、皆さんとともにキャンパスに集い、対面での授業を行うことを希望しています。そしてさらに、皆さんには何の気兼ねもなく部活動を行ってもらいたいと考えています。一刻も早くこのような状態を作るために、できるだけ多くの学生の皆さんがワクチン接種をすることを希望します。

 本学のコロナ対策本部の副本部長を仰せつかっているものとして、ありきたりの表現ですが、皆さんに次のように訴えたいと思います。

 ワクチンの接種は、あなた一人のためだけではありません。あなたの友人、あなたの家族、そして、あなたの大事な人のためでもあるのです。皆さん、本学が行おうとしているワクチン接種に、ぜひとも協力してください。

2021年6月10日  新型コロナウイルス感染症対策本部副本部長
理事・副学長 花輪公雄

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