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凍霜害アラートシステム・コンテスト表彰式を開催します ~気象データから翌朝の最低温度を予測するシステムを大学生が開発~

掲載日:2021.12.09

本件のポイント

  • 上山市が運営する果樹栽培支援システム「かるほく」の凍霜害アラート機能の精度や実用性を高めるためのシステム開発のコンテスト。
  • 今年7月に県内の大学生と高校生に向けて公募し、山形大学の2チームがシステム開発を進めてきた。
  • 作成されたプログラムは修正後、「かるほく」に実装し、地域の災害対策に役立てられる予定。

概要

上山市で運用している果樹栽培支援システム「かるほく」の凍霜害アラート開発コンテストの表彰式を行います。
山形県の発表によると、今春の凍霜害(災害)による農業被害額は約130億円に上りました。なかでも上山市は、中山間地域に果実栽培の園地が点在しており、凍霜害の被害内容に差がありました。これまでも天気予報で翌朝に予測される最低気温などの情報は得られましたが、より細かな地区レベルで、翌朝の最低気温を予測することが災害対策に必要でした。果樹栽培支援システム「かるほく」では、これまでも翌朝の低温を注意喚起するアラート機能サービスを運用していましたが、より精度が高く、生産者の対策作業に合わせたアラートシステムへのバージョンアップが望まれていたため、学生を対象に予測システムのコンテストを開催しました。夕方までのデータに基づき、翌朝の最低気温を予測するプログラムで、今回開発されたプログラムは修正後、「かるほく」に実装し地域の災害対策に役立てられる予定です。

 プレスリリース資料はこちらをご覧ください。

表彰式について

日 時:令和3年12月10日(金) 13:00〜
会 場:山形大学小白川キャンパス データサイエンス多目的ホール
プログラム:
・挨拶/山形大学 准教授 奥野貴士
・各賞の発表/フェイバーエンジニアリング
・表彰状と副賞の授与/山形大学 教授 脇克志、上山市役所担当者
  副賞(最優秀賞:図書券(5万円)/上山市の旬の果実、優秀賞:図書券(1万円)/上山市の旬の果実)
・受賞学生からのプログラムの説明
・講評/フェイバーエンジニアリング、シンフォディアフィル
コンテスト内容:今年7月7日に説明会を行い公募し、チームごとにプログラムの開発に着手。11月23日までに提出された。予測精度、実用性、アイデアの観点などで審査した。

果樹栽培支援システム(かるほく)

上山市と山形大学の奥野貴士准教授(生物物理学)が開発したスマートフォン向けのアプリケーション。上山市内の園地数カ所に設置された定点カメラで撮影した果実画像や、気象などのデータを大学が解析し、グラフなどで伝えることにより、最適な収穫期を生産者が判断する材料としてもらうことを目的に開発した。現在、試験運用中で次年度からの本運用を目指している。

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