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中学校・高等学校教員のための『中等理科教育ハンドブック』出版 ~ 生徒の探究を促す授業デザイン ~

掲載日:2022.03.10

本件のポイント

  • 山形大学の教員(理科教育関連授業を担当)と山形県内の中学校及び高等学校において理科を担当している教員有志が協同で『中等理科教育ハンドブック』を作成しました。
  • 基礎編として、理科教育の目的・目標、生徒の科学的探究を中心とした授業づくり、理科における評価、観察・実験指導の留意点、実践編として、山形県内の中学校及び高等学校における探究的な授業実践をまとめました。
  • 中学校及び高等学校の理科における理論的・実践的な解説書として、中学校及び高等学校理科教員を目指す学生の指導力の向上とともに、日々学校現場で授業をされている先生方等、中学校・高等学校の理科の教育研究や実践に関わっている方々の一助となることが期待されます。

概要

 山形大学学術研究院 山科 勝 准教授(理科教育)を代表とし、理科教育を研究している大学教員と、山形大学附属中学校及び山形県内の中学校及び高等学校において理科を担当している教員有志が協力して、これまでの研究や実践の成果を基に『中等理科教育ハンドブック -生徒の探究を促す授業デザイン-』を作成しました。本書は、山形大学出版会から出版します。本書は、基礎編として、理科教育の目的・目標、生徒の科学的探究を中心とした授業づくり、理科における評価、観察・実験指導の留意点、実践編として、山形県内の中学校及び高等学校における探究的な授業実践等、中学校及び高等学校理科の授業づくりや学習指導に役立つ内容を収録しています。
 なお、本書は山形市内の中学校にも献本する予定です。

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背景と経緯

 Society5.0として「超スマート社会」が強力に推進される中、子ども達一人一人がよりよい未来と人生の創り手となるため、理数教育の重要性が一層高まってきています。これまでも理科授業においては探究的な学習を行ってきましたが、生徒が主体となった科学的探究の実践をなお一層深め、生徒に「生きる力」を育むことが求められています。そこで、山形大学教員や中学校・高等学校教員がこれまで進めてきた研究や実践の成果を踏まえ、中学校及び高等学校理科教員の指導力向上のための指針や解説書となるようなハンドブックの作成を行いました。

中等理科教育ハンドブック -生徒の探究を促す授業デザイン-

 本書は、基礎編として、理科教育の目的・目標、生徒の科学的探究を中心とした授業づくり、理科における評価、観察・実験指導の留意点、さらに実践編として、山形県内の先生方の探究的な授業実践も合わせてまとめました。執筆にあたっては、山形大学の理科教育研究者をはじめ、山形県内の中学校及び高等学校において優れた理科の実践をしている教員の方々にご協力いただきました。 ※本書は、山形大学出版会より出版しました。
※A5版100ページ 本体価格880円(税込) 2月25日より発売。
 不明な場合は、山形大学出版会販売部(TEL 023-677-1182)へお問い合わせください。

今後に向けて

 中学校及び高等学校の理科における理論的・実践的な解説書として、中・高校理科教員を目指す学生の指導力の向上とともに、日々学校現場で授業をされている先生方の理科授業研究や実践の一助となるものと考えております。

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