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学校給食の魅力を山形から世界へ発信~海外向け給食紹介動画の無料配信~

掲載日:2022.05.12

本件のポイント

  • 歴史ある日本の学校給食の魅力について、海外の方々にも分かるように英語で解説した短編動画を制作し、無料配信を始めました。
  • 学校給食発祥の地と言われる山形において、英語版の給食紹介動画を制作したのは初の試み。動画を見た海外の方から既に問い合わせがあり、基礎編の第一弾に続き、第二弾(地産地消編)、第三弾(持続可能編)の制作も進めています。
  • 公的な学校給食のないカナダを始め、海外の研究者や行政関係者、外国の方々に日本そして山形の学校給食の魅力や意義をPRするだけでなく、国内・県内の幅広い世代の方々にもその価値を再認識してもらう食育教材としての有効性が期待されます。

概要

 公的な学校給食制度のないカナダの行政関係者や研究者等に対し、学校給食の意義を伝え、自国での実現可能性について具体的に検討するための参考となる好事例として、日本の学校給食の実態を短時間で分かりやすく解説する動画を制作。日本の学校給食を扱った映像はこれまでにも多数あるが、学校給食発祥の地と言われる山形の資源を有効活用し、学校給食の具体的な運営も含めて英語で解説した動画の制作は、初の試み。R4年2月よりYouTube( https://youtu.be/xlHU5GrVD64 )で配信し、誰でも自由に視聴できる。この動画制作をきっかけに、第二弾(地産地消編)、第三弾(持続可能編)の制作へと発展し、現在撮影中。

 詳しくはこちら(プレスリリース)をご覧ください。

背景

 日本のような公的な学校給食制度のないカナダの大学の研究者から、自国の行政や学校教育の関係者に向けて、学校給食の導入の必要性を訴える分かりやすい動画を作りたいと、アメリカで和食の教育を行っているNPO団体(Table For Two USA)に相談があった。2021年4月、Table for Two USA代表の上島氏から、以前より協働実績のあった本学学術研究院大森桂教授に、日本の食育研究者として参画の依頼があり、協力を快諾。委託事業として、Table For Two USAと山形大学間で、2021年9月に協定を締結。

研究手法・研究成果

 動画のコンテンツは、大森教授が地元のカメラマンや映像編集業者(田宮印刷)と企画。山形大学附属小学校、中山町学校給食センターの協力を得て、実際に給食を調理している場面や教室での配膳・食事の様子、所長や校長並びに児童等へのインタビューを撮影。さらに、山形大学で大森教授の解説を撮影。日本における学校給食の最新データを取り入れ、動画に挿入する英語版図表も作成。2022年2月に完成し、YouTubeで一般公開を開始。今年度春からの山形大学の授業でも教材として使用し、受講生にも高評価を得ている。

今後の展望

 日本の伝統ある学校給食の魅力を海外に向けて発信する媒体として有効であるだけでなく、国内、特に若い世代の人々に向けて、日本の食育の優れた点を再発見してもらう教材としての有効性も期待される。無料で配信しているので、多くの人に活用頂きたい。第二弾(地産地消編)、第三弾(持続可能編)の企画・制作も進行中。

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