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米国科学アカデミー(NAS)・コッツァレリ賞受賞記念動画と 国際学術講演会「テクノロジーが解き明かす古代ナスカ社会」

掲載日:2025.05.08

本件のポイント

  • ナスカの地上絵に関する山形大学と IBM の共同研究が米国科学アカデミーのコッツァレリ賞を受賞したことを受け、同アカデミーは受賞論文を紹介する動画を制作し、アカデミーのウエッブサイトとYouTube で公開しました。
  • 受賞内容について、2025年5月18日(日)に山形大学人文社会科学部で開催する一般向けの講演会「テクノロジーが解き明かす古代ナスカ社会」において発表します。
  • この講演会では、米国の著名なナスカ研究者であるケビン・ヴォーン教授(カリフォルニア大学リバーサイド校・山形大学客員教授)がナスカ考古学を一変させた最新技術の応用について発表します。

概要

 ナスカの地上絵に関する山形大学とIBMの共同論文は、2025年4月27日(日)に米国科学アカデミー(National Academy of Sciences)からコッツァレリ賞を授与されました。この受賞を記念して、米国科学アカデミーは受賞論文に関する動画を制作・公開しました。受賞内容については、2025年5月18日(日)に山形大学人文社会科学部で開催する一般向けの講演会「テクノロジーが解き明かす古代ナスカ社会」において発表します。また最先端の技術を用いて古代ナスカ社会の実像に迫るケビン・ヴォーン教授をお迎えし、ナスカ研究の最前線をご紹介します。先端技術と考古学の融合が、古代文明にどのような新たな光を当てるのか——その可能性を一緒に探ります。

 詳しくはこちら(リリースペーパー)をご覧ください。

米国科学アカデミー・コッツァレリ賞受賞記念動画

 山形大学の坂井正人教授、櫻井秋久客員教授、Hendrik F. Hamann客員教授(IBM)、Marcus Freitag客員教授(IBM)等は2025年4月27日(日)に米国科学アカデミー年次総会でコッツァレリ賞(Cozzarelli Prize)を受賞しました。この受賞を記念して、米国科学アカデミーは受賞論文である"AI-accelerated Nazca survey nearly doubles the number of known figurative geoglyphs and sheds light on their purpose " (AIによってナスカ調査が加速したことで、既知の具象的な地上絵の数がほぼ倍増し、地上絵の目的が明らかになった。) に関する動画を制作して、米国科学アカデミーのウエッブサイトとYouTubeで公開しました。
 米国科学アカデミー:動画と論文要旨< https://www.pnas.org/post/update/2024-cozzarelli-prize-recipients
YouTube:動画のみ<https://www.youtube.com/watch?v=kZB-XJx__38
コッツァレリ賞とは、米国科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載された3,200本以上の研究論文の中から優れた6本を選び表彰するものです。これら6本の論文は、米国科学アカデミーの6つの部門(物理・数学科学、生物科学、工学・応用科学、生物医学科学、行動科学・社会科学、応用生物・農業・環境科学)に対応しています。行動・社会科学部門において、日本の大学に所属する研究者としては初めての受賞です。

国際学術講演会・テクノロジーが解き明かす古代ナスカ社会

 この講演会では、コッツァレリ賞を受賞した論文の内容を坂井正人が一般向けに解説するとともに、現在山形大学ナスカ研究所が取り組んでいる地上絵の研究と保護について紹介します。一方、米国の著名なナスカ研究者であるケビン・ヴォーン教授は、ミトコンドリアDNA解析、最新の年代測定法、同位体分析、さらには人工知能などの最先端テクノロジーによって明らかとなった、古代ナスカ文化に関する最新の知見について講演されます。

開催日時: 2025年5月 18日(日)14:00~16:30 (13時30分開場)
開催場所:山形大学人文社会科学部1号館3階301教室
一般公開(参加無料/申し込み不要/定員:200名[先着順])
主催者:山形大学ナスカ研究所、国立民族学博物館
共催者:山形大学人文社会科学部、科学研究費補助金基盤研究(A)「ナスカの地上絵を用いた「読み書き」行為の実態解明:人工知能と実証的アプローチの融合」(研究代表者:山形大学教授・坂井正人)
プログラム
・14:00-14:10 挨拶
 森岡卓司(山形大学ナスカ研究所長、山形大学人文社会科学部長)
・講演 14:10-15:00
坂井正人(山形大学学術研究院)
「人工知能を利用した世界遺産ナスカの地上絵研究」
・休憩 15:00-15:10
・講演 15:10-16:10
ケビン・ヴォーン(Kevin J. Vaughn)(米国カリフォルニア大学リバーサイド校)
「ナスカ考古学を探る:ペルー南海岸の古代ナスカに迫る最新技術の応用」
Dig in to Nasca Archaeology: Recent Technological Applications Advancing our Knowledge of Ancient Nasca, South Coast of Peru.[英語:逐語通訳あり]
・質疑応答:16:10-16:30
※松本雄一(国立民族学博物館): 司会進行、通訳、質疑応答のファシリテーター

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