Outline of the Yamagata University.

 

■キャンパス内の貴重な自然

 山形市の中心部に位置する小白川キャンパスには,歴史深い山形五堰の一つの笹堰という水路が流れています。近年,山形市との共同により「大学通りせせらぎ水路」の名称で,市民の親水空間として整備されました。そこに流れる水は,最上川水系の山形市を流れる馬見ヶ崎川から取水されており,山形県,山形市や市民団体の協力により,年々水質が回復しています。大学構内の流れには「清流の指標」とも呼ばれる梅花藻(バイカモ)ホタルが生息しています。
 また,鶴岡市に位置する農学部の鶴岡キャンパスにも,大道堰という歴史ある水路が流れ,カモの親子などが見られることもあります。
 山形大学の各キャンパスは,貴重な自然と身近にふれ合えるキャンパス空間の創出をさらに目指していきます。
※山形五堰
 
笹堰・御殿堰・八ヶ郷堰・宮町堰・双月堰の五つの堰の総称。寛永元年(1624年)に山形城壕や,生活・農業用水の確保のためにつくられた。
※大道堰
 
約340年前に造られた農業用水路。青竜寺川より取水し鶴岡市内を流れる。

■自然エネルギーの利用

 米沢市に位置する米沢キャンパスは,工学部のキャンパスです。工学部では地下水や地熱利用等の自然エネルギーの利用に関する研究が数多く行われています。なかでも米沢市民にも好評なキャンパス内のイルミネーションは太陽光発電の実験の一環として行われています。また,工学部4号館には地下水を熱源とした空調設備を設置することとし,平成18年度中の完成を目指し現在,工事を行っています。
 山形大学では,このような地球環境の保全に資する研究等の取り組みを今後も推進していきます。

3.環境マネジメント