Introduce.

■ごあいさつ

 山形大学は大学の理念として「自然と人間の共生」を掲げています。人間は経済活動発展の返す刀で自然を傷つけ、破壊してきたのではないかという反省に基づき、21世紀においては、一歩下がって自然との調和を目指す活動を展開しなければならないという考え方を基礎としてこの理念を掲げました。
 この山形大学環境報告書はまさに山形大学の理念、「自然と人間の共生」の具現化の一つの歩みです。
 大学という組織が実施する環境に関する取り組みは、環境教育や環境に関する研究から環境に対する負荷の軽減まで多岐にわたりますが、各々の取り組みについてそれぞれの戦略を掲げ、それに基づいた詳細な戦術に基づいて各施策を展開してはじめて、「自然と人間の共生」の一つの具現化としての山形大学の環境対策となるのだと思います。山形大学においては、これらのことを十分に考慮し、教職員に学生も含めた大学の構成員全員の力によって、この環境報告書に記された種々の取り組みをさらに発展させていくことをここに誓います。
 私達の以上の取り組みが、持続可能な世界(地球)の樹立のための小さなしかし、確かな一歩となることを信じております。


■編集方針

 本報告書は,以下により作成しています。

準拠法
  • 環境情報の提供の促進等による特定事業者等の環境に配慮した事業活動の促進に関する法律(環境配慮促進法
参考にしたガイドライン等

 本環境報告書は,上記ガイドライン等を参考に作成しましたが,これらのガイドラインは一般企業等を対象としているため,大学の環境報告書にはそぐわないと思われる部分が多くありました。
 そこで本環境報告書を作成するにあたり,大学の環境報告書とは,どうあるべきかを考えた結果,環境配慮促進法の目的からも,
ステークホルダーが大学の環境報告書に求める情報とは,大学内の省エネ活動等の状況などではなく,大学の本務である教育・研究・社会貢献活動において,どれだけ環境に関連した内容の取り組みを行っているかということであろうと判断しました。
 よって本環境報告書は,特に「環境報告書ガイドライン2003」に準拠しつつも,山形大学での,
「1.環境を意識した人材の育成(環境教育)」の状況や「2.地球環境の保全に資する研究活動」そして「3.持続可能な社会を構築するための社会との連携活動」の3点を,山形大学の「環境配慮行動」として重点的に記載しています。

■対象範囲(下記以外はそれぞれに明記しています。)
  • 小白川キャンパス(本部,人文学部,地域教育文化学部,理学部)
  • 松波キャンパス(附属学校)
  • 飯田キャンパス(医学部,附属病院)
  • 米沢キャンパス(工学部)
  • 鶴岡キャンパス(農学部)
■対象期間(下記以外はそれぞれに明記しています。)
  • 平成17年4月1日〜平成18年3月31日
    (記載内容中の,教職員等の役職は上記期間中のまま掲載)
■公表方法等

 本環境報告書は,紙資源の節約を目的にホームぺージ上のみでの公表をしています。同じ理由により,印刷して閲覧されがちなPDFデータではなく,パソコンでの閲覧を主として作成しています。作成に際しては,大学の環境関係の現状把握を環境配慮への第一歩と捉え,そのため安易に外部業者等への作成委託は行わず,本学の教職員により掲載内容の企画,全てのデータ収集と整理,Webページの作成を行いました。

■作成担当
  • 作成:山形大学環境マネジメントシステム専門委員会
  • 編集・HP作成:山形大学EMS事務局
              (環境保全センター・施設部施設企画ユニット)
■発行月
  • 平成18年9月
■次回発行予定
  • 平成19年9月


本報告書は,山形大学がステークホルダー(利害関係者)と位置づける,
学生とその保護者,卒業生,小中学生,高校生,企業,
官公庁・自治体,マスコミ,地域住民,NPO・NGO等団体,
他大学,研究機関,教育機関,そして教職員等の山形大学関係者の皆様に対し,
公的機関としてのアカウンタビリティ(説明責任)の一つと考え,
山形大学の環境関連情報について,
積極的に情報公開することを目指して作成しました。

作成に対する姿勢として,正確性・誠実性・継続性を重要と考え,
ステークホルダーの皆様に対して情報を開示していきます。

内容に関しては,皆様のご理解を深めていただけるよう,
努めましたが,不充分な部分や課題も多いのではと思われます。

そこで,ぜひとも皆様が本報告書をお読みになった
ご意見,ご感想をお聞かせ下さい。
皆様からのご意見は,今後の報告に反映させていきます。

本報告書に関するご意見等は,下記までお願いいたします。

■EMS事務局■
山形大学施設部施設企画ユニット
施設マネジメントチーム(施設運用担当) TEL 023-628-4097
e-mail : kiunyo@*(*は,jm.kj.yamagata-u.ac.jp)


1.環境宣言