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江成広斗准教授が山形県科学技術奨励賞を受賞(10/17)

掲載日:2017.10.17

科学技術に関して優れた研究成果をあげた山形県内の若手研究者に贈られる「第16回山形県科学技術奨励賞」を、本学の江成広斗准教授(森林動物管理学/農学部担当)が受賞しました。17日、授与式が山形県自治会館(山形市)で行われ、吉村県知事より賞状が手渡されました。

受賞対象となった研究テーマは「野生動物の低コストモニタリング技術の開発」。野生動物による農業・生活被害が全国的な問題となるなか、森林消滅などの生態系改変者としても知られるシカを対象に、音声調査によって侵入初期などの低密度の場合でもシカの存在を確認できる調査手法を確立した業績などが評価されました。授与式では、上記受賞テーマに関する研究発表も行いました。

授与式で挨拶した吉村県知事は「地域活性化を進めていくうえで、みなさんの研究には大きな力がある。さらなる研究成果をあげられ、県民生活向上や産業発展につながることを期待している」と受賞者へメッセージを送りました。江成准教授の今後のさらなる研究展開が期待されます。

山形県科学技術奨励賞は、研究に関する功績を讃え県内の若手研究者の研究意欲向上を図ることを目的とし、山形県が選考・贈呈しているもので今回が第16回目。本学関係者は、昨年に続き2年連続の受賞です。

江成広斗准教授のコメント

このたびは、名誉ある山形県科学技術奨励賞を受賞するに際し、関係者のみなさまに御礼申し上げます。また、本賞に関連する一連の研究は、山形大学YU-COE(C)「人口減少社会適合型野生動物管理システム創成拠点」の支援なしには達成できませんでした。当該プロジェクトを強力にご支援いただいた学内外の共同研究者のみなさま、さらには資金的な支援をいただいた大学関係者のみなさまにも感謝いたします。

山形、そして東北地方における野生動物問題(農業・生活被害、さらにはシカによる生態系改変)は、残念ながら今後もその深刻さを増し、現場はさらなる脅威を抱えることになります。この問題に対する予防的な対応を一歩でも二歩でも先に進めることが、本賞をいただいた私の役割と責任であると自覚しております。さらなる研究成果を追求し、そしてその成果を現場の問題に着実にフィードバックする試みを今後も継続していきたいと考えております。

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