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注目の研究農学

人と野生動物との共存を科学する

掲載日:2016.12.16

准教授 江成広斗(森林保全管理学)

 都市を含む全国規模の「人口減少」という未曽有の時代にいち早く足を踏み入れた日本において、野生動物とのかかわりは新たな局面を迎えています。例えばそれは、サルやイノシシの数の増加に伴う農作物の食害、クマの人里出没による人身事故、さらにはシカの高密度化による過度な生態系のかく乱といった社会・環境問題として顕在化し、日々深刻化しています。江成研究室では、「動物が増加し、人が減少する」という今と未来を直視し、現実な視点から問題の解決策、すなわち「人と野生動物の共存の方法」を数多く社会に提案するための科学を進めています。そのため、問題を生じさせる野生動物の生態や行動を理解し管理に生かすための自然科学だけでなく、人口減少に伴って勢いを増す野生動物に負けない農村集落のあり方を検討するための社会科学にかかわる研究にも力を入れています。

 なお当研究は、YU-COE(山形大学先進的研究拠点)に採択され、人口減少社会に適合した野生動物管理に関する研究拠点づくりを産官学の連携で推進しています。

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