ホーム > 教育・研究 > 研究紹介動画・ポスター > 研究紹介動画2016 > 未来の豊かな水田農業を先進技術でサポートする
▲カメラを搭載したドローン、人の目には均一に生育しているように見える水田の「ばらつき」を見逃さない
ドローンで上空30mから撮影した画像から稲の生育状況を判断して「圃場のばらつきマップ」を作り、「ばらつき」に対応した適切な量の肥料を無人ヘリによって自動散布するシステムについて、山形大学の農学部と民間企業(コニカミノルタ、ヤンマーヘリ&アグリ、伊藤電子工業)と共同で研究を進めています。
▲稲の状態を分析する熱画像、色の違いが稲それぞれの温度差を示す
今回紹介した技術開発によって、農地の集約が進み大規模化している農家の作業の手間が省けるなど省力低コスト農業の実践、ベテラン農家のリタイアへの対応、気象災害の増加や環境保全型農業の推進のためのきめ細かな対応が可能になり、収量の安定的確保や食味向上につながると考えています。さらに、日本人の心の原風景でもあり、人々に様々な恩恵を与えてきた水田を守ること、食料を守り、自然と共生してきた日本独自の文化を守ることにも貢献すると考えられます。
▲恵まれた環境を生かし、フィールドに寄り添う人材の育成へ
将来的には、現在行っている水稲の葉色診断に加えて、様々なセンシング技術の応用により「すべての栽培プロセス診断」の実現と水稲以外の「すべての農作物」への適応していく予定であります。日本だけでなく海外の農業の将来に貢献したいと考えています。