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人文社会科学部

ワーキングプアの削減について

准教授 社会政策論

戸室 健作(とむろ けんさく)

「都道府県別の子どもの貧困率」、メディアにも多く取り上げられたの画像
「都道府県別の子どもの貧困率」、メディアにも多く取り上げられた

日本で増大する貧困世帯

現在、日本では貧困な世帯が増大しています。どのくらい増えているのでしょうか。1992年には385万世帯だった貧困世帯数は、2012年には986万世帯に急増しました。私は、なぜ日本でこのように貧困が広がっているのか、その原因解明と、貧困を解消するためにはどのようなことを行えばいいのかについて、研究しています。

ワ-キングプア(収入の多くを働いて稼いでいるが、生活保護基準以下の収入しか得られない就労者の社会層)世帯数の増加の画像
ワ-キングプア(収入の多くを働いて稼いでいるが、生活保護基準以下の収入しか得られない就労者の社会層)世帯数の増加

ワーキングプアへの注目

特に、私はワーキングプア(働く貧困層)が増大していることが、貧困拡大の大きな要因であると考えて研究を行っています。ワーキングプアとは、働いているにもかかわらず、生活していくだけの最低限の収入を得ることができない人々のことです。具体的には、非正社員や、正社員であっても賃金が低い仕事(ブラック企業の仕事)に従事している人々のことです。

ワーキングプア・貧困の削減に向け、戸室准教授の研究は続くの画像
ワーキングプア・貧困の削減に向け、戸室准教授の研究は続く

ワーキングプア発生の要因は?

少し前までは、日本の雇用制度の特徴として、「終身雇用」や「年功賃金」が言われました。そうした雇用制度が機能していれば、ワーキングプアは生まれません。どうして「終身雇用」や「年功賃金」が保障されない労働者が増えてしまったのか。そこには、労働問題だけではなく、社会保障制度が日本では十分に整備されてこなかったことも関係しています。ワーキングプアを削減するために、労働組合の役割に私は注目しています。