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人文社会科学部

東南アジアから学ぶ多文化共生の実践

准教授 東南アジア史

今村 真央(いまむら まさお)

東南アジアの多様な民族と言語

アジアの少数民族について研究をしています。世界には数多くの民族が暮らし、7,000以上の言語が話されていると言われていますが、中でも東南アジアにおける言語の多様性は際立っていて、約2,000の言語が使われています。しかしこの地域には12カ国しかありません。インドネシアという国がありますが、この一国だけで700以上の異なる言語が確認されています。 複数の公用語を認めている国も少なくありません。この様々な言語や文化が共存する多様な世界に私はすっかり魅了され、その結果研究者になりました。

他民族の共存民族

私が最も頻繁に訪れるのはミャンマー北部の山地帯です。この地域では、学校や役所ではミャンマー(ビルマ)語が使われていますが、家では自分たちの民族の言葉(例えばジンポー語やシャン語)を話す人々が多数派です。少数民族語が数多く共存しているので、学校で話す言葉、近所で話す言葉、家で話す言葉とそれぞれ異なる3つの言語を日々使用して暮らしている子供も多くいます。日本では少し想像しにくいですが、多文化共生が実践されていると考えることもできます。

地域間の違いに迫る

ミャンマー北部の山地帯は、中国南西部とインド北西部と地続きになっていることから、中国側やインド側の地域を訪れることもあります。ミャンマーと比べると、中国やインドでは少数民族言語の話者がだんだん減ってきている傾向にあります。 隣接しているにも関わらず、各国でどうしてこれらの違いが生まれるのでしょうか。そのような問いを、現地調査と歴史資料を基に追求しています。