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注目の研究農学

日本一の産地化を目指した新ブランドエダマメ品種の開発

掲載日:2016.05.31

准教授 星野友紀(植物遺伝・育種学分野)

 農作物の品種改良というと、長い年月を要する農作業を想像されると思います。しかしながら、近年、農作物においても、遺伝情報を司るゲノムDNAの塩基配列が解読され、農作物の品種改良法も劇的に変化を遂げています。従来からの品種改良法である交雑育種法や突然変異育種法などの伝統的な品種改良法を継承しつつ、解読された農作物のゲノムDNA情報を高度に利用して、積極的に「農作物(生物)を創造する」ことが可能になっています。

 本研究では、山形県の強みであるエダマメ栽培に着目し、その生産量を日本一にすることを最終目標に掲げています。本研究によって独自に開発した「エダマメ」突然変異集団から、ゲノムDNA情報を利用して、遺伝子レベルから有用な突然変異体を単離します。得られる有用な遺伝資源を品種改良に活用することによって、高品質で良食味なエダマメを長期間出荷可能となる、新品種シリーズの開発を目指しています。

 本研究は、山形県と共同で研究を行っています。また、山形大学「地(知)の拠点大学による地域創生推進事業(COC)」、山形大学農学部「地域産学官連携プロジェクト」、公益財団法人不二たん白質研究振興財団、公益財団法人飯島藤十郎記念食品科学振興財団、公益財団法人タカノ農芸化学研究助成財団、公益財団法人インテリジェント・コスモス学術振興財団の支援を受けて研究を行っています。

 

栽培、実験中の様子の画像
栽培、実験中の様子

本研究の概要図の画像
本研究の概要図

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