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人間社会と野生生物の相互作用 -生態学的アプローチによる理解を目指して-

掲載日:2024.04.22

助教 小峰 浩隆(保全生態学)

  私たち人間は野生生物に大きな影響を及ぼし、世界中で生物多様性の喪失が問題となっています。一方で野生生物は、感染症の媒介や農林水産業への被害等により、私たち人間の健康や経済に大きな影響を及ぼしています。広い意味での生態系の中で、私たち人間と野生生物は、相互に影響を及ぼしあっているのです。私たちは、そのような人間と野生生物の相互作用に着目し、その一端を生態学的アプローチによって理解する事を目指しています。
 これまで、侵略的外来種の導入や都市開発、マダニ媒介感染症等について、哺乳類、鳥類、両生類、マダニ類を主な対象に研究に取り組んできました。現在はそれらに加えて、気候変動及び人間活動の縮退の最前線という、東北地方ならではの条件も組み入れて研究活動に取り組んでいます。今まさに変化しつつある自然環境と社会環境の中で、私たち人間と野生生物の相互作用を少しでも理解し、共存に貢献できればと考えています。

鳥類の多様性評価の対象例の画像
鳥類の多様性評価の対象例

鳥類の多様性評価の様子の画像
鳥類の多様性評価の様子

東北地方の離島で確認された南方系マダニ類の画像
東北地方の離島で確認された南方系マダニ類

野生動物調査の様子の画像
野生動物調査の様子

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