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掲載日:2025.05.01
日本の果物は品質が高く味も優れることで知られ、海外においても高く評価されます。しかし,農業従事者の高齢化や気象環境の激化に伴って、安定的に高品質な果実を生産していくことはより困難になっていくと予想されます。
本研究室では、特に栽培労力が大きいとされるブドウを中心に、生理学・分子生物学の面から果実の発達や品質についての分析を進めることで、栽培のしやすさ、消費者の嗜好、環境ストレスへの耐性などの面で優れた特性をもたらす遺伝子機能の探索を行っています。こうした遺伝子機能が明らかになると、品種改良の効率化への貢献が期待できます。また、品種改良の効率化に向けて、ブドウにおける非遺伝子組換えゲノム編集技術の開発を目指して研究を行っています。
その他、山形県の特産果樹であるさくらんぼ、庄内地域の特産である平核無柿についても研究を行っています。
▲ブドウ‘デラウェア’の大粒系統(右)
▲ブドウ‘シャインマスカット’の再分化可能なカルス